胃腸の病気/食中毒

加熱調理でもダメ? 秋の食中毒予防法(2ページ目)

生モノを避けて加熱調理すれば、食中毒は予防できると思っていませんか?実はこれを守っても起きてしまう食中毒があります。効果的な予防法と治療法をご紹介しましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

手袋とマスクでしっかり予防!

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指の傷で黄色ブドウ球菌は増殖します!
黄色ブドウ球菌の食中毒では、調理中に菌が食べ物に混入して耐熱性の毒で食物が汚染されます。汚染の源で多いのが調理した人間の指の傷についた菌です。指に傷が無くても、鼻腔に菌が常在している人は、指に菌がついている可能性も高いのです。

これをしっかり予防する方法としては、
  • 指の傷の有無にかかわらず、調理中は手袋を使用する。
  • 鼻腔からの汚染を防止するためにマスクを使用する。

  • の2点があります。

    治療が必要! 脱水には経口補水液(OS-1)を

    黄色ブドウ球菌に限りませんが、嘔吐や下痢による脱水に対しては、経口補水液(OS-1)をお薦めします。

    もともと経口補水液は、激しい下痢が起こるコレラ用に開発されたものです。日本国内では、点滴を使って激しい下痢を治療することが可能です。これに対して、発展途上国では、コレラのような疾患が蔓延しやすい水質が悪い地域が多いにも関わらず、点滴セットは高価で使用できません。そのような事情から普及したのが、経口補水液です。

    経口補水液は黄色ブドウ球菌以外の食中毒でも役に断ちます。また、痛飲して嘔吐した場合でも役に立ちます。嘔吐下痢の症状がひどいときには、体が衰弱しないよう、脱水状態にしないことを考えるのが最大の治療法だからです。

    加熱調理しても死なないもう一つの食中毒菌(セレウス菌)については、また別の機会にお話したいと思います。


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