アトピーと喘息の関係』に続くシリーズとして、今回は乳児期の喘鳴(ぜんめい)、「乳児喘息」について説明します。


乳児喘息とは

小さい頃からゼイゼイした呼吸を繰り返す場合、喘息かもしれません
2歳未満で喘息の症状がある場合を言います。

特徴は以下の通りです。

  • 喘息の発症時期と重なる
  • 気管支炎などによる喘鳴(ぜんめい)と区別が難しい
  • 家族にアトピーなどのアレルギーの病気がある
  • IgEの値が高い。ダニやホコリに対するIgEが陽性

  • など

乳児喘息は、気管支炎や風邪による一時的なのか喘息なのかの診断が難しいのです。呼吸機能検査(肺活量など)が難しく、血液検査でも必ずしも診断できないのが難点です。
乳児は
  • 気管の内腔が狭い(空気の通り道が狭い)
  • 呼吸を深くできない
  • 気管支平滑筋(気管支にある気管支を拡げる筋肉)が少ない

  • などの特徴があります


間を1週間以上空けて、3回以上、ゼロゼロ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)の症状があったら、乳児喘息の可能性があります。


喘鳴が出てきたら

■小発作:喘鳴・咳き込みが軽い・機嫌が少し悪い場合
安静が第一です。それでもよくならない場合は、医療機関や家庭で気管支拡張薬の吸入か内服を行います。
■中発作:喘鳴・咳き込みがあって、呼吸が苦しそう。機嫌が悪く、たまに嘔吐する場合
医療機関や家庭で気管支拡張薬の吸入か内服を行います。それで改善がない場合は、点滴などの処置をすることがあります。
■大発作:呼吸がかなりしんどい。ミルクが苦しくて飲めない。顔色が悪い。うめき声がある。冷や汗をかく、言葉が途切れるなどの症状
医療機関や家庭で気管支拡張薬の吸入か内服を行い、点滴などの処置が必要で、悪化を考えると入院治療になることがあります。

喘鳴を普段から抑えていく必要があります。

そのために次のページでは、普段からの治療についてご紹介します。