肺・気道の病気/しゃっくり・横隔膜痙攣

中高年に多いシャックリの止め方(2ページ目)

長引くと煩わしいシャックリを止める方法をご紹介します。シャックリの影に病気が隠れていることもありますが、あなたのシャックリはどのぐらい続きますか?

執筆者:吉國 友和

シャックリの止め方……民間療法

ハクション!
クシャミをすることはシャックリを止めるのに有効な手段です
まず、民間療法と呼ばれる方法があります。代表的なのは
「びっくりさせる」
「こよりで鼻をくすぐってクシャミをさせる」
といったことですが、この他以下のような方法が昔から伝えられています(大事な注意事項がありますので、ページの最後までしっかりと読んでください)。
  • 冷たい水を一度に飲む
  • 深呼吸をして大きく吸い込んで息をこらえる
  • 耳の穴を塞ぐ(指で圧迫する)
  • 舌を引っ張る
  • コップに水を入れて、反対側から飲む(※1)
  • 目を閉じて、眼球を圧迫する:眼球圧迫法「Aschner(アシュナー)法」(※2)
  • 首のつけ根(必ず左右どちらか一方)を圧迫する:頚動脈洞圧迫法(※2)
実際の効果はさておき、多くの方法がシャックリの原因となっている神経を刺激して、乱れたパターンを正常化させるという理論に基づいています。他にも自分なりの方法をお持ちの方も多いと思いますが、こうした方法でも止まらない場合には柿のヘタを成分とした漢方薬を用いることがあります。


(※1)文章では表現しにくいのですが、普通に飲むときにはコップの手前側にクチをつけますね。この方法では、奥の方にクチをつけます。自ずと前かがみの姿勢になります。

(※2)ここでは既に一般的に知られている方法であるため参考までにご紹介しました。眼球圧迫法・頚動脈洞圧迫法ともに医学的な専門知識・技術を要する手技です。両者とも頻脈性(心臓の拍動が速くなること)不整脈の治療にも用いられるように、手技によって脈拍数が低下することや、脳血流を低下させる恐れがあります。シャックリを止めるためにも有効性の高い方法ではありますが、一般の方にはあまりお勧めできません。


次のページではシャックリに効果の期待される「柿のヘタ」についてご紹介します。
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