鼻水は免疫反応の担い手。ちょっとキタナイ話ですが、風邪で鼻をかんだ時に、どろっとした黄色の鼻水が出ることがありますね。これは細菌と戦った白血球の死骸が含まれているためです。この成分が皮膚を溶かすという意外な事実をご存知でしょうか?

今回は意外と知らない鼻水の成分から、鼻水と卵白の共通点、さらには、民間療法の卵酒の有効性にまで迫ります。

鼻の下がヒリヒリ……鼻水の成分で皮膚が溶ける!?

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実際の白血球は細菌を食べ過ぎると溶けてしまいます。
風邪気味の時の鼻づまり。鼻をかみ続けると、鼻の下がヒリヒリと赤く痛くなってしまったことはありませんか? これはティッシュで鼻をかみすぎた摩擦のせいではないのです。

風邪の時に鼻をかむと、どろっとした黄色の鼻水が混じることがありますが、この黄色の原因はウイルスではありません。ウイルス感染に乗じて増加した細菌と戦って討ち死にした白血球の死骸です。

この死骸の中に白血球中の「蛋白分解酵素」が残っていると、鼻の入り口の粘膜と皮膚の移行部の蛋白を溶かしてしまうことがあるのです。風邪の鼻水で、鼻の入り口部分の皮膚が溶けてしまうことで、ヒリヒリが起こります。

鼻をかんだ後に保湿クリームを塗っておくと、皮膚が赤く荒れてしまうのを予防できます。

風邪の鼻水よりはマシ? 花粉症の鼻水

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血液中の好酸球は顕微鏡で見るとオレンジ色の顆粒を持っています。
花粉症の時の鼻水はなかなか止まりません。経験者ならわかると思いますが、風邪の時と違って、さらっとした感じですね。

花粉症の時の鼻水を顕微鏡で見ると、白血球の好酸球が増加しています。花粉症はアレルギー反応を何回も何回も繰り返して起こします。ボクシングでいうところのジャブを何発も叩き込まれている状態です。

ダメージが繰り返されるので、人によっては鼻水中だけではなくて血液中の好酸球も増加しています。鼻水中の好酸球の増加は花粉症の診断にも役立ちます。

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