繰り返すひどいめまいや難聴が特徴! |
今回はメニエール病について簡単にお届けします。
<CONTENTS>
- メニエール病ってどんな病気?・・・内耳(耳の一部)が原因で起こる病気
- 耳には二つの役割があります・・・音を聞く役割と身体のバランスを保つ役割
- メニエール病の原因・・・内耳の水ぶくれ?!
- メニエール病ってどんな治療をするの?・・・お薬が主な治療法
メニエール病は、内耳(耳の一部)が原因で起こる病気です
何のきっかけも無いのに突然起こるぐるぐる回る激しいめまい(回転性めまい)が特徴です。大体30分~数時間続きます。吐き気や冷や汗、顔が青くなったりするほどひどいことが多いです。そして、めまいと同時に耳鳴りが起こったり、耳が聞こえずらくなったりします。耳のふさがった感じのすることもあります。ただしこういった症状は、めまいが良くなると軽快します。メニエール病では、こういった症状が1回だけではなく、繰り返し起こります。辛いですよね。30歳台後半~40歳台前半の女性に多く(もちろん男性もかかります)、大体10万人に15~40人くらいの患者さんがいると言われています。あまり太っていなくて、几帳面なヒトに多いとも。ストレスがたまっていたり、睡眠不足が続いた過労状態でなりやすいことが知られています。
ちなみに余談ですが、めまいはとても大雑把に簡単に分けてしまうと、
・脳が原因でおこるもの(中枢性めまい)
・耳が原因でおこるもの(内耳性めまい)
の二つに分かれます。
メニエール病は、まだ「めまい」といえば「脳」が原因といわれていた19世紀の時代のこと、フランスのメニエールというお医者さんが、「内耳(耳のなかの一部。詳しくは次のページでご説明します)」が原因で起きるめまいもあるということを初めて提唱したのにちなんでつけられた病気です。そんなわけで、「耳が原因でおこるめまいといえばメニエール病」と誤解されがちですが、耳が原因でおこるめまいは全てメニエール病というわけではないのでご注意を。実際、めまい患者さんのうちの5~10%くらいがメニエール病といわれています。
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