被せないで済ませるブリッジの問題点とは……
接着を利用したブリッジや、被せるように削らずに歯にはめ込むように小さく削って作るブリッジなどを作ると、確かに皆さん最初は大変喜びます。しかしその喜びはあまり長く続かない可能性があります。- 接着性ブリッジの場合
- インレーブリッジ
すぐに外れて取れることはないが、はめ込んで固定している部分の前後いずれかが、外れてぐらぐらしてくる。さらにぐらぐらした状態が続くと、はめ込んである部分の隙間から虫歯ができ、内部で大きく拡がる。
接着している部分(両サイドの歯との境目)が、早い時期に(数日~数ヶ月程度)で、外れてしまい、ぐらぐらしてくる。または接着していた歯が取れてしまう。
歯がただ並べてあるだけなら、これらの方法も有効なのですが、実際には、噛む際の力が働き、見た目が良いが耐久性に問題が出てくることが多くなります。
抜いた部分に並べた歯には、噛む時の垂直方向への力、すり潰す時のゆれるような力、さらに粘着性の食物では、引っ張りあげるような動きでまさに歯を取り外そうとするような力が働きます。
さらに同じように両サイドの歯にも同じような力が働きます。歯と歯を引っ張り、引き剥がそうとする力が常に掛かるのです。そのため左右に固定する部分の面積が小さいと比較的早い段階で外れてしまうと考えられます。
したがって現時点では、抜いた部分の両サイドを削ってでも、ブリッジにして耐久性を確保するのが一般的となっています。
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