皆さんは口の中にあるすべての歯の本数をご存知ですか? 一般に永久歯は、親知らずを除いても、上下にそれぞれ14本ずつ、合計28本生えています。でも歯の根の本数となると、それよりもずっと多い概ね40本もあるのです。今回は自分の歯をぎりぎりまで残す、歯の根の分割法について解説します。

歯の本数=根の本数ではない

ヘミセクション
奥歯は根の部分が複数に枝分かれしていることが一般的
私たちが歯として見ているのは、歯の頭の部分の「歯冠」と呼ばれる主にエナメル質で出来た、白い色の部分です。前歯などはひとつの歯冠に対して、1本の歯の根しかありませんが、奥歯は、複数の根があるのが一般的です。

  • 上の奥歯は3根
    上の最後方の2本は、歯の根の部分が、3本の根に枝分かれしたようになっていることが多い。3根のうち1根を抜いても残りの2本で、歯を被せて機能回復の可能性がある。

  • 下の奥歯は2根
    下の最後方の2本は、歯の根の部分が、2本の根に枝分かれしたようになっていることが多い。2根のうちどちらか1根が残せれば、ブリッジを利用し、機能回復の可能性がある。

上の奥歯の根だけが3本も枝分かれしているのは、下向きに生えているために、地球の重力に少しでも抵抗するように3本になっているという説が有力です。

次のページでは、悪い根だけを切り分けるプロセスに続きます。