歯・口の病気/口腔ケア・口臭予防・口臭対策

口臭には歯間ブラシと糸楊子!口臭で嫌われないために(2ページ目)

口臭の原因は歯垢中で臭い物質を作る嫌気性菌です。歯間ブラシと糸楊子で歯垢を除去しましょう。ガムを噛んで天然の口腔内洗浄液の唾液分泌を増しましょう。プロバイオティスクの口腔内乳酸菌も口臭対策に有効です。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

すぐに病院にかけこまなければならないような、命を左右するような大病ではないのだけれど、なんだか『人には言えないカラダの悩み』をお持ちの方が多いようです。家庭の医学では、そのようなお悩みを解決する方法を数回に分けてお答えしてまいります。

Q.自覚症状はないのですが、何となく『口が臭いのではないか?』と気になっています。毎日の歯磨き等で、気をつけることはありますか?!


歯磨きで口臭を防げるのでしょうか?
口の中で嫌気性菌が繁殖できる場所。それは歯垢の中です。歯垢の表面は空気に接していても、中までは酸素が浸透しないので嫌気性菌はこの中で繁殖することが出来てしまうのです。

しかし、口臭を気にしている方も毎日歯磨きをして、歯垢を除去していると思います。しかし、口臭対策のためには、ただ歯磨きをしているだけではダメです!口臭対策の歯磨きで大事な事は歯垢の量を減らす事ですので、歯垢が溜まり易い歯間と歯周の歯垢の量を減らす必要があります


口内の洗浄剤よりも歯間ブラシと糸楊子を使おう
歯自体を磨く歯磨きや、マウスウォッシュは口の中の菌数を一時的に減少してくれるのは確かです。なので、一時的に口臭も減少しますが、残念ながら歯垢中の嫌気性菌までは、殺菌する事ができません。歯の表面だけではなく、歯間と歯周の歯垢に気をつけることが大事ですね!

歯間と歯周の歯垢対策には、歯間ブラシと糸楊子が絶対必要です。大きな隙間には、歯間ブラシも用い、小さい隙間には糸楊子を用いましょう。初めて歯間ブラシや糸楊子を使うと、使用した歯間ブラシや糸楊子が臭う事があります。これは歯垢の中で嫌気性菌が増えている証拠です。

そして、口臭予防のマウスケアは寝る前がキモです。なぜかというと、歯が一番無防備になるのは、唾液の分泌が減少する就寝中だからなのです。就寝前には特に念入りにマウスケアをし、万全の対策で口臭とサヨウナラしましょう!


ガムで口臭予防!
日中に出来る口臭対策として、ガムをおすすめします。ガムは種類を問わず口臭予防に効果があります。なぜなら、ガムが唾液の分泌を促進するからです。

唾液は天然の優れた口腔洗浄剤です。ビジネスランチなどで歯間ブラシや糸楊子が使えないような状況ではガムを噛みましょう。ただし虫歯予防を考慮して砂糖入りのガムは避けましょう。


乳酸菌で口臭予防!
プロバイオティクスは口臭予防にも応用可能です。歯垢中で増殖する口腔内乳酸菌を使う方法です。善玉菌の乳酸菌が増加すると悪玉菌の嫌気性菌の数が減少します。乳酸が歯を溶かす事はないので虫歯の心配はありません。
口内善玉菌の「乳酸菌LS1」を用いた製品が商品化されています。

これで、口臭対策はバッチリですね!


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