その2 歯ブラシは縦横両方動かすべし
次は歯ブラシの当て方と動かし方です。よく歯ブラシを歯に対して45度に当てて…など説明を受けることがありますが、では40度では?30度ではどうなの?なんて思った方いませんか?細かい角度よりも磨き残しやすい場所の形に焦点を当てた動かし方をするほうが効率的です。虫歯予防には縦磨きとフロスが効果的、歯周病予防には横磨きが効果的です。歯並びをイメージして磨くことも大切です。注意することは、歯の表側だけでなく裏側(舌がある側)からも同じように汚れを落とすように歯ブラシしてください。
効率的な歯磨きの仕方
- Step 1 縦磨き
下の前歯の裏側はこのように歯ブラシを当てることもできる |
まずは歯と歯の間の虫歯予防の歯磨きをします。ピアノの鍵盤の間に入った汚れを取るイメージです。歯と歯の隙間に沿って縦に動かして、できるだけ毛先で歯の間の汚れをとるようにします。仕上げに「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を使用すれば完璧です。
Step 2 横磨き
毛先を差し込む時はこのように歯ブラシの角の部分を少し押し込むようにすると良い |
次に歯と歯肉の間の歯周病予防の歯磨きをします。角度はともかく歯ブラシを横に当て、毛先を歯と歯の間、歯と歯肉の間に差し込み、細かく動かし磨きます。
Step 3 水平磨き
歯の咬む面のミゾは細かいのでいろいろな方向から動かすようにする |
奥歯のかみ合わせ面のミゾはなかなか歯ブラシが届きません。適度な圧力で、できるだけ細かいストロークで歯ブラシを動かして小さなミゾの間に残っている汚れを取り除きます。
歯ブラシのストロークは常に細かく動かしてください。大きく動かすと歯の周りの狭い部分に毛先が当たらないだけでなく歯肉や歯の根元を傷つけることがあります。
歯を磨き終わったら、今度は口を十分にゆすぐ様にしてください。口をすすぐと残っていた汚れや食べかすが出て来てビックリすることがあります。少なくても4~6回程度はしっかりゆすぎましょう。
虫歯を防ぐ魔法の液体 実はどんな人でも毎食後に歯が少しだけ溶けてしまっています。そんな歯を修復してくれる便利な味方をご存知ですか?その答えは「唾液」です。 唾液の成分が歯の溶けてしまった表面を修復「再石灰化」してくれます。さらに歯を溶かす元になる虫歯が出す「酸」も中和する働きがあります。少し汚い感じですが、食後に唾液を口の中で少し溜め、口の中に行き渡るようにしてあげると、虫歯予防や口臭予防に大きな効果が期待できます。 |
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