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Aは青色に見える!? 共感覚の不思議世界

共感覚とは、ある刺激を受けたとき、本来の感覚に加えて他の感覚が伴う現象です。視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚による五感のうち、それぞれの感覚同士が結びついてしまうのです。

執筆者:高林 克枝

あなたには文字が何色に見える?
あなたは今、オールアバウトの記事を読んでいて、それぞれの文字に色がついているように感じますか? もしそうなら、共感覚者と呼ばれる特殊な知覚を持つ共感覚者なのかもしれません。最近の調査では、2万5千人に1人といわれています。今回は視覚から一歩踏み込んで、共感覚の世界をちょっとのぞいてみましょう。

共感覚者の普段の生活

共感覚とは、ある刺激を受けたとき、本来の感覚に加えて他の感覚が伴う現象です。視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の五感のうち、それぞれの感覚同士が結びついてしまうのです。

「目の健康」に絡んで、視覚を中心に具体的な共感覚を紹介すると、以下のようなものがあります。

■ 視覚と視覚
「Aを見ると青い色がみえる」
新聞などの文章を読んでいると、文字ごとに特定の色がついてみえて、カラフルな文字の羅列に見えるようです。

■ 味覚と視覚
「ミントを食べると円柱が思い浮かぶ」
味わいが、特定の形を連想させるようです。このレモンソースはトゲが足りないというように味の調整にもこの認識が役立つことがあるそうです。

■ 聴覚と視覚
「ベルが鳴ると赤い色が見える」
声や音色を聞くと、特定の色を連想させるようです。例えば話し言葉は、次から次へと色が変わるオーロラのように見えるのだそうです。

こんな意識の世界を想像すると、普通の人よりもはるかに幻惑的で不可思議な世界に生きているのかもしれない、とも思えますね。これらは稀有な特殊能力を持つ少数の特別な人たちなのでしょうか。それでは著名な研究者のお話をご紹介します。
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