目の病気/白内障・緑内障

視力と視野は別物です。緑内障の診断には視野検査を! テレビを使った緑内障の検査方法(2ページ目)

緑内障には、急性の緑内障と慢性の緑内障があります。慢性の緑内障は自覚症状が乏しいので治療の開始がしばしば遅れます。緑内障のテレビ画面を使った家庭できる検査方法を解説します。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

【テレビを使った緑内障の検査方法】

それでは、東京医大眼科の白土城照教授が考案したテレビを使った緑内障の検査方法の手順をご説明しましょう。

1. 画面の中央に一辺が1cmくらいの白い紙をテープで張り付けて目印を作ります。

2. 消音ボタンを押すか音量を最少にしてから、空きチャンネルを選んで、砂嵐のような白黒ノイズの画面を写し出します。均等なノイズ画面が写らない時は、受像機の後ろのアンテナ線を一時的に外してください。

3. 画面から20~30cmに近づいて両眼で白い紙を数秒間見て、画面が一様に見えるかどうか確認します。

4. 左右の目を手で交互に隠して、右眼(または左眼)で、視線は動かさずに、白い紙を数秒間見つめます。

5. 画面の明るさが不均等、すなわち部分的に白っぽくまたは部分的に黒っぽく見える時に視野異常の可能性があります。

やる気になってきましたか?

【誕生月には眼科に行こう】

目の病気は緑内障を含めて加齢とともに増加します。年に一度、眼科を受診すれば、慢性的な目の病気の早期発見ができます。誕生月に眼科に行って、目の健康を維持しましょう。眼科の検査では、散瞳薬を点眼して瞳孔を開いて、検査をすることがあります。散瞳薬を使うと半日ぐらいは視力が元に戻りませんので、車を運転して眼科に行くのはやめましょう。

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