老眼は20代から!60歳は目も定年!?
老眼について考える前に、日常文字を見ている距離はどれくらいか考えてみましょう。例えば携帯電話のメール。胸ポケットから出して携帯電話の液晶を見ると20cmぐらいの距離でしょうか?駅前のコーヒーショップで、テーブルの上に携帯を置く女性だと、30cmぐらいの距離です。電車で運良く座って腿の上に携帯を置くと、40cmぐらいの距離でしょう。視力検査表を使って確認する遠方視力に対して、近くを見る視力を近方視力と呼びます。実は加齢により、この近方視力は大きくなってしまう事がわかっています。日常生活で支障がないので気付きませんが、調べてみると、この近方視力が大きくなる現象(調節力の低下)はなんと20代から始まっているのです。近方視力が落ちて40cm程度の文字が判読できなくなると、立派な老眼という事になってしまいます。携帯電話の文字を大きくしても限界があります。老眼で調節力が落ちるという事は、近方視力が大きくなるのと同じ意味です。老眼の進行は個人差があります。とはいっても仕事の定年年齢の60歳(60代)では調節力は実質的になくなってしまいます。簡単にいえば固定焦点となってしまうのです。この時期の目の屈折度は、どういう意味を持つのでしょうか?
固定焦点になったときの目の屈折度の意味は?
老眼になった時に天眼鏡(古い?)なしで近くが見えるのが近眼(近視)の強みですね。 |
近眼(近視)は高齢化社会に適応している!
日本人には近眼(近視)が多いと言われています。昔の西欧のマンガでは眼鏡、カメラが日本人の象徴でした。近眼(近視)の人の比率が増加しています。実際、視力が要求される飛行機関係でも、選抜試験の基準を落としているほどです。見方を変えると、適度の近眼(近視)の方は長生きする人が多い高齢化社会にも適応しているともいえますね。
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