意外と知らないコンタクトレンズのトラブル、注意点とは?
使い捨てコンタクトレンズのトラブル
眼科救急外来で急増しているのが、使い捨てコンタクトレンズのトラブルによる患者だそうです。近年は通販などで手軽に買えて、手入れも簡単、装着感もよいため、基本的な用法、ケアを見逃しがちなようです。- コンタクトレンズの傷や痛みに気づかず、無理して使い続けて症状を悪化
- 医師の処方を受けずにレンズを購入して、使用者に適応しなかったため
- 使用期限を守らず、1日使い捨てレンズを再装用したため
使い捨てコンタクトレンズは、他の種類のレンズに比較して、耐久性がなく、薄く製造してある場合が多いため、何日もの装用に向きません。目に違和感を感じたら、すぐに眼科医に相談してください。
カラーコンタクトレンズをアクセサリー扱いしていませんか?
瞳にオシャレ感をプラスしてくれる、カラーコンタクト。でも、そのためのデメリットも知って、正しい取り扱いをしましょう。- カラーコンタクトの長時間の装用で、角膜が酸素不足になったため
- 友人間で、カラーコンタクトレンズを貸し借りしたため
カラーコンタクトは、レンズに着色するため、酸素透過性が低くなる場合があります。そのようなケースは、装用は短時間にしたほうがよさそうです。そして、コンタクトレンズの貸し借りは、衛生的にも、安全面でも、厳禁です。
普通の水をお手入れに使ってませんか?
- 水道水のみの洗浄をしたため
- 保存液の調製に水道水や、飲用ミネラルウォーターを使用したため
水道水には、角膜に潰瘍をおこす「アカントアメーバ」が混ざっていることもあり、最悪の場合、角膜移植が必要になります。また、ソフトコンタクトの場合、水道水の塩素がレンズにとどまって、目を刺激します。
うっかり眠ったりしていませんか?
最近のレンズは、装着感がよいので、ついついそのまま眠ってしまう人がいます。角膜は呼吸しているため、コンタクトを入れたままの睡眠は、トラブルの元です。角膜が低酸素状態になると、角膜上皮に浮腫を生じ、さらに進展すると、角膜実質浮腫になり、角膜血管新生、角膜混濁を合併します。連続装用のレンズでも、できれば、はずしたほうがよいでしょう。不注意な装脱着をしていませんか?
- 外出先で、汚れた指先で、取り外したり、装着したりしたため
- 長い爪で、コンタクトレンズに傷をつけてしまったため
- コンタクトレンズを、唾液でなめて、また装着したため
このように、コンタクトレンズの手軽さやファッション性に甘んじて、トラブルを招く扱いが増えているようです。コンタクトレンズは簡単に取り替えられても、目はそうはいきません。重い眼科疾患になる前に、適切なケア、取り扱い、定期健診を心がけましょう。また、コンタクトレンズを過信せず、眼鏡と併用し、コンタクトレンズの必要がないときには、角膜の負担を軽くすることも大切です。
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<コンタクトレンズ・トラブルケースファイル・シリーズ>
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.1 角膜びらん [目の健康]
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.2 角膜血管新生 [目の健康]
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.3 巨大乳頭結膜炎 [目の健康]
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.4 角膜潰瘍 [目の健康]
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.5 マイボーム線梗塞 [目の健康]
大丈夫?コンタクトのトラブルVol.6 ウィルス性結膜炎 [目の健康]
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