脳にもエネルギーと休息を
脳のエネルギー源は糖質です。慣れない料理も脳にとっては良い刺激になります |
ですから、脳のことを中心に考えると基本となるのは糖分そのもの、日本人にとっては欠かすことのできないお米が代表例です。近年、子供の体力や学力の低下が指摘されていますが、単にゆとり教育だけの問題ではなく、現代っ子は朝食を食べなくなってきたこと、国民全体のお米の消費量が減っていることにも関連しているとガイドは考えています。
また、徹夜やストレスの多い生活はグリア細胞の寿命にも悪影響を及ぼします。こうしたストレスをできるだけ避け、十分な休息をとることでグリア細胞への負担も和らげたほうが良いでしょう。昼食が終わってから午後4時ぐらいまでに、30分以内の昼寝をすることで認知症の危険性を下げるとも言われています。また、50代以降で多くなる怖い病気の1つに脳梗塞がありますが、通常の睡眠前にコップ1杯の水を飲むことで脳梗塞の危険性をいくぶんか抑えることが期待できます。
「ワトソン君、君は見ているが観てはいない」
ご存知の方も多いと思うのですが、見出しは英国を代表する推理作家であるサー・アーサー・コナンドイルの代表作、シャーロック・ホームズからの引用です。日常生活の何気ない一場面にも注意を払ってみると、まったく別の側面が見えてくるということなのですが、まさしく脳を活性化して老化防止へとつながることです。今日昇ってきた階段が何段あったのか、階段の途中でちょっとしたキズがついていたことに、あなたは気がつきましたか?私が医学部に入学したとき、当時の長崎大学付属病院脳神経外科のS教授は「21世紀は脳の時代が来る」と仰いました(私は内科になりましたが、実はこの教授にあこがれて長崎大を目指していました)。今はすでに退官されたのですが、脳トレーニング、大人の塗り絵、右脳を鍛えよう……などなど、教授のお言葉通りまさしく21世紀は脳の時代になりました。
ところで「勘が冴えている」というのは単なる偶然ではなく、過去の経験をもとにして、自然と適切な判断を下すことができるからだとも言われています。50代を過ぎてなお発達し続ける脳、生かすも殺すも皆さん次第です。洞察力・思考力は脳に刺激を与えることでますます発達します。
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