卵アレルギーのあるときのインフルエンザワクチン
卵から作られていますから要注意です |
■卵の加工品を食べても症状が出ない場合
皮膚テストの必要はないと考えられています。
■卵の加工品で、アレルギー反応が出る場合
特に、卵の特異的IgEがスコア5-6以上、卵でアナフィラキシーになったことのある場合は、ワクチンの皮膚テスト(皮内反応)が望ましいです。皮膚テストが陰性の場合は、そのまま前のページに示した量で接種します。陽性(腫れた部分が9-14mm、赤い部分が20-39mm以上)の場合は、少しずつ分割して接種します。強く陽性(腫れた部分が15mm以上、赤い部分が40mm以上)を示した場合は、接種を中止したほうがいいでしょう。
今までアレルギーがなくても、ワクチンには注意が必要です。
予防接種後は、30分間は、病院内で待機しておいたほうが望ましいです。
豆知識 急性散在性脳脊髄炎:ウイルス感染や予防接種で、異常な免疫反応のため、神経が傷害される。特に、脳と脊髄に炎症を起こす。MRIという検査で、神経を取り巻く髄鞘(ずいしょう)が壊れていると診断される。脳や脊髄で、病変が散在しているので、「散在性」と言われている。治療にステロイドが使用されている。 ギランバレー症候群:手足への末梢神経が免疫反応によって、傷害される病気。筋力の低下、感覚障害がみられ、左右対称である。進行するも、徐々に神経が再生し、回復する。呼吸をする筋肉が低下すると、人工呼吸器を必要とすることがある。 |