エクリン汗腺とアポクリン汗腺

こんな不安抱えてませんか?
体臭のこと、家族にも友達にも相談しにくくて、うつうつと悩んでしまう……
爽やかな春から暑い夏へと移り変わるとともに、汗をかく量が増えてきます。これとともにわきの下から放たれるにおいが気になる方も多いと思います。私たちが暑さや運動などでかく汗は、エクリン汗腺とよばれる皮膚にある汗腺から分泌されるものです。

エクリン汗腺は体全体の皮膚に分布し、ここから汗が分泌され、体温調節の役割を果たしてくれます。多汗症の人はこのエクリン汗腺が特に発達していたり、自律神経野失調により汗が出やすい状態にあります。また、交感神経の刺激が強かったり、辛いものを食べたりする影響でもエクリン汗腺の分泌量が多くなります。精神的な緊張による冷や汗、手のひらや頭、顔などに大量に汗をかくのも同じことです。しかし、エクリン汗腺から出る汗は、いやなにおいの直接的な原因にはなりにくいものです。

そこでもうひとつの汗腺、アポクリン汗腺の登場です。
皮膚断層
アポクリン汗腺から毛穴を通って分泌されたたんぱく質がにおいの元
いわゆる「わきが」のにおいは、アポクリン汗腺から発せられる臭気のことです。アポクリン汗腺は、わきの下の有毛部、乳輪周り、胸毛の一部、外陰部の外側(すそ)に存在し、これらの部位は“哺乳類の乳腺が存在する部分”という意味で「マンマリーライン」と呼ばれています。さらに、耳内部の外耳道内など毛根のある場所に分泌管が開口しています。

アポクリン汗腺でつくられたたんぱく質は毛穴から分泌し、これがわきがのにおいの主な原因となります。もともとアポクリン腺でつくられるたんぱく質自体には、人間が強く感じる臭気はないのですが、常在する細菌により酸化され、これが悪臭として放出されるのです。アポクリン汗腺の活動は性ホルモンと密接な関係にあり、思春期、わき毛が生えそろうころからにおいが強くなるようです。

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