女性の健康/女性におすすめの健康法

妊娠中に起こる皮膚の変化、これってナゼ?

シミ、妊娠線など、妊娠中ってどうしてこんなに気になることがでてくるのでしょう?デリケートな妊婦のお肌について、Q&A形式で解説します。

山田 恵子

山田 恵子

医師 / 女性の健康 ガイド

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

...続きを読む
シミ、妊娠線など、妊娠中ってどうしてこんなに気になることがでてくるのでしょう?新しい命を育む女性のからだのなかで、さまざまな変化が起こるのはごく自然なこと。デリケートな妊婦のお肌について、Q&A形式で解説します。


<妊婦のお肌シリーズ>

第一回 妊娠中に起こる皮膚の変化、これってナゼ?  
・第二回 妊娠したら髪質が変わるの?
第三回 出ないでほしい妊娠線、予防は可能? 



<CONTENTS>



妊娠すると肌質は変わりますか?どうしてかゆくなるの?

肌質は変わる?
肌質は変わる?
妊娠中は体の中のホルモンの状態が大きく変わるため、肌質も変わると感じる人が多いようです。

新陳代謝が活発になるため、べたべたすると感じる人もいますし、皮脂の分泌が活発になるため、つまるとにきびができやすくなったりします。まめに洗顔しましょう。また、妊娠後期では胆汁が軽度うっ滞することにより体中がかゆくなったり、おなかが急に引き伸ばされることによって皮膚が乾燥しやすくなってかゆくなったりします。汗をかきやすくなることにより、お肌がむれてかゆくなることもあるようです。

ただ、掻くと傷ができてしまってお肌の状態がさらに悪くなることも多いので、軽くたたくなど、皮膚を傷つけないようにしたいものです。かゆみどめのお薬を処方してもらうのもよいでしょう。

抗ヒスタミン剤やステロイド入りの軟膏、保湿クリームなどが処方されることが多いのですが、かゆみ止めはあまり効かないこともあり、妊娠が終われば治ると思ってもつらいですよね。。。妊娠線ができやすいところは、同時に乾燥しやすくかゆみもおこりやすいので、保湿に気をつかうようにしましょう。さらに刺激の強いウールや化繊は直接肌につかないように、綿の下着や洋服を身につけたり、石けんや洗剤なども刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。

外陰部が痒い場合はカンジダやトリコモナスによるものこともあるので、このあたりは産科の先生とご相談ください。

次のページでは、妊娠中のシミ、ソバカスについて>>
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます