もし誰かが酔いつぶれてしまったら
- 大いびきをかき、つねっても反応がない
- 倒れて口から泡をふいている
- 体温が下がり全身が冷たい
- 呼吸が異常に早くて浅いか、異常にゆっくりで時々しか息をしない
- 大量の血を吐いた
これ以外の場合は、少し様子を見てみましょう。衣服をゆるめて楽にして、体温低下を防ぐために何かを掛けてあげましょう。吐物で窒息するのを防ぐため、横向きに寝かせてあげるのも大切です。
ただし、絶対に一人にしないでください。吐物による窒息死、路上での事故死、溺死、凍死などの危険があります。実際、急性アルコール中毒自体よりも、酔った状態で巻き込まれる事故のほうが死亡者数が多いのです。
楽しいお酒を飲むためには!
美しい日本の春を肴に楽しいお酒を飲みましょう。 |
そして、つまるところ最良の対策は、酒を適量にとどめるということ。お花見に関わらず、酒に対する姿勢の基本中の基本です。ついつい飲みすぎて、自分の限界を超えてしまう……。そんなことがないように、お酒を知り、己を知ることで、自分なりのお酒との付き合い方を見つけましょう。
美しい日本の春。楽しいお酒で満喫したいものですね。
■今回お話を伺った先生
東京大学保健センター講師 石川 隆(いしかわ たかし)さん
日本肝臓病学会・消化器病学会・内視鏡学会専門医・評議員。医学博士。
1981年東京大学卒業。1988年東京大学医学部付属病院第三内科文部教官助手。1990年より1994年までカリフォルニア大学(UCSF)ポストドクトラルフェロー。1999年より東京大学保健センター講師。
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