あなたのマンション購入目的が、「ずっと住む」ということであれば、貸しやすいかどうか、高い家賃収入が見込めるかどうか、は関係ありません。あなたが住みやすいかどうかだけを重視すればよいのです。また、「貸す」という可能性がかなり低い場合も同じことが言えます。ここでは年金や老後資金を補うものとしての不動産収入を考える、という前提で見ていきましょう。高い収益が見込める、貸しやすいマンションの条件とは何でしょうか。誰もが「あのマンションに住みたい」と思うポイント。その一つは立地条件です。利便性がよくなければなりません。あなた自身が「借りて住むなら、どんなマンションが良いかしら」と考えるとイメージしやすいですね。ただし、マニアックな好みは、万人受けしないので控えてくださいね。
立地条件以外には、広さや設備仕様なども考慮しなければなりません。が、これはそのマンションをどのような人が借りてくれるか、というターゲットを想定する必要があります。単身者なのか、学生なのか、ファミリーなのか。マンションが建つ場所の周辺環境調査なども必要です。一人で行動するには限界がありますので、不動産会社や専門家の意見を聞きましょう。
ターゲット想定で失敗しないためには、立地条件で考えたようにあなた自身がターゲットとなるようなマンションであれば、借り手の希望や好みを理解でき、借り手がつくかどうかイメージしやすいのではないでしょうか。「自分が住む」という期間があるのならばなおさらですね。あなたが住みにくければ、借り手もきっと住みにくいはずです。
■マンション運用にあたって
<住む⇒貸す＞<貸す⇒住む＞。いずれにせよ、純粋なマンション投資で無い場合は、マンション選択が中途半端になる危険性があり、より慎重に選ばなければなりません。シミュレーションも必要です。マンションを貸す場合、勘違いしないで頂きたいのは「賃料収入＝儲け」ではないということです。
マンションの管理費等や、固定資産税などの税金は、所有者であるあなたが支払わなければなりません。ローンの支払いもそうですし、補修が必要となればそれも所有者であるあなたの負担となります。一番怖いのは、借り手が付かない場合。ローンや管理費の支払いはあるのに、家賃収入が入ってこない、となれば老後資金を補うどころか、赤字を埋めるために貯蓄を取り崩すことにもなりかねません。
借り手が付かない“空き室リスク”にはマンション1戸から家賃保証してくれる会社もありますので、手数料などを考慮し、検討してみてはいかがでしょうか。
マンション運用は奥が深く、リスクも伴います。が、思い切っての高額な買い物です。ライフスタイルの変化に対応できる、貸せる、稼げるマンションを選択肢のひとつに加えることも有益ではないでしょうか。検討の結果、選択肢から外すのであれば構いませんが、最初から検討しない、というのは少しもったいないとは思いませんか？
【参照サイト記事】
■女性のための不動産投資講座２／ 女性のためのマンション選び（不動産投資）
■シングル対象の生活意識調査結果その2／ シングルライフに対する不安は？（シングルライフのマネープラン）
■（3）年金制度、世代間格差の問題／ 年金って平等？（1）（マネープラン入門））
