睡眠/理想の睡眠時間・睡眠不足対処法

ストレス解消! 自律訓練法で睡眠名人-3(3ページ目)

前回までは、不眠症で悩む人はもちろん、睡眠時間の短縮を目指す人にも役立つ、自律訓練法の基礎を説明してきました。今回は、さらに上を目指す人のために、自律訓練法の標準練習の総仕上げをご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

前のページでは呼吸調整練習と腹部温感練習、額部涼感練習について、解説しました。ここでは、自律訓練法の標準練習についてまとめます。


起きたいときに目覚めるスキル

熟睡女性
時間を自分でコントロールする、新しい人生への挑戦です
これまでに述べたように、自律訓練法の標準練習は、心身や環境の準備を整えて、次の公式を心の中で繰り返します。

「気持ちがとても落ち着いている……両腕両脚が重くて温かい……心臓が静かに規則正しく打っている……楽に呼吸している……お腹が温かい……額が心地よく涼しい……(何度も繰り返す)……(消去動作)」

ここまでを完全に行えるようになると、いつでもどこでも簡単にリラックスでき、短時間で深い眠りに入って質の高い睡眠が得られます。

さらに自律訓練法には、標準練習をマスターした後に行う上級編の1つとして「時間感覚訓練法」があります。

これは、夜、眠る前の標準練習に続けて、「いったん眠りに入った後、○時○分に目を覚まし、また眠りに入る」という公式を用います。はじめは時間通りに起きられなくても、練習を重ねていくうちに、自然と目が覚めるようになりますから、頑張りましょう。


最初のページで心臓調整練習を、2ページ目で呼吸調整練習と腹部温感練習、額部涼感練習を、解説しました。そして最後のページで、自律訓練法の標準練習をまとめました。

「ストレス解消! 自律訓練法で睡眠名人-1」「同-2」の記事、さらに佐々木雄二氏の著作「ストレスを簡単に解消! 自律訓練法 」などを参考に、自律訓練法をマスターして快眠生活を送りましょう!

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