睡眠/気持ちよく起きる方法・自己覚醒法

スッキリした一日の始まりを 目覚めるためには光が決め手!

目覚めるために自律神経の切り替えが必要です。自律神経を切り替えが容易で脳を活動を活発にするのが目覚めのよい寝室です。目覚めた後に脳の活動を活発にするにはいくつかの方法があります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

【睡眠時間が足りていても、目覚めの悪い人がいます】

夜更かしして、時間が足りない睡眠不足には、昼寝が効果的ですと、前回の記事にてお伝えいたしましたが、睡眠時間が十分足りていても、朝の目覚めの悪い人も多くいるようです。目覚めは一日の活動に関わるので、朝の目覚めを良くし、スッキリと一日を過ごしたいものです。

【目覚めるためには自律神経の切り替えが必要です】

寝ているときの自律神経:副交感神経が優位
起きているときの自律神経:交感神経が優位
上のことを忘れないで、次からの文章を読んでください。

目覚めるためには自律神経の切り替えが必要なのですが、自律神経は、からの刺激によって切り替えることができます。

細かい話になりますが、動物の場合、外界からの光刺激松果体という、動物の体内時計に関係する場所に伝わると、次に自律神経の中枢である視床下部に働きかけ、自律神経の状態を副交感神経優位から交感神経優位に切り替えます。寝ている状態から、起きている状態の自律神経に切り替わるというわけです。
※ただし人では、松果体ではなく、視床下部の一部が光刺激に反応します。

ところで、皆さんが寝ている時、呼吸は浅く、血圧は低く、呼吸筋以外の筋肉はほとんど使われていません。自律神経は副交感神経優位、になっています。これを交感神経優位にしないと目覚めることができません交感神経優位にすると、血圧が上がり、体を起こした状態でも心臓の位置よりも上にある脳に血流が行くようになります。
※いわゆる起立性低血圧はこの切り替えがうまく行かない状態です。

光の刺激目覚めの関係は理解できましたか?

【寝室の環境作りでスッキリお目覚め!】

それでは、明日から気持ち良く目覚めるために、あなたの寝室でも光コントロールを始めましょう

目覚めをよくする為の寝室環境作りに大事なことは、[暗][明]をはっきりさせることです。

[暗くする工夫:副交感神経優位の状態を作る]
・遮光カーテン
・アイマスク など

[明るくする工夫:交感神経優位の状態を作る]
・部屋全体の照明を明るくする
・カーテンを一気に引く など

また、目覚めたら窓際、ベランダ、屋外で朝の太陽光線を浴びましょう。

【さらにしっかり目覚めるためには】

光刺激で目覚めた後は、皮膚、腱、筋肉からの神経刺激が脳の活動を活発化します。皮膚を朝のシャワーで刺激することや、腱をストレッチで伸ばすことが有効な方法です。

また、筋肉を動かすと交感神経優位になるのですが、大きな筋肉を使うとさらに脳の活動を活発にします。例えば太股の大腿四頭筋は大きい筋肉です。ですから、朝の散歩は脳の活動を活発にします

光の刺激と、皮膚、腱、筋肉からの神経刺激でスッキリ目覚め、気持ちの良い一日の始まりをむかえましょう。

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