入浴剤が睡眠前の覚醒レベルに与える影響
入浴の効用には、いろいろなものがあります |
では、どうしたら就寝前の一定時間に、質の高い覚醒レベルを保っていられるのでしょうか? ツムラ・ライフサイエンスでは、芳香性の入浴剤を使用した入浴が効果的ではないかと考え、実験を行いました。
実験には8名の健常な男子大学生・大学院生が参加。さら湯、柑橘系ゆず調入浴剤の湯、グリーン系森林調入浴剤の湯に、それぞれ5分間、湯温40℃で浸かりました。その後、交感神経系の活動レベル測定や課題達成能力のテストを行い、覚醒と眠気のレベルを調べました。
入浴後の覚醒レベルや集中力は、さら湯入浴に比べて、柑橘系やグリーン系の入浴剤使用での入浴が有意に上昇しました。一方、眠気については、入浴剤での入浴のほうが有意に低くなっていました。
入浴は、一時的に体温を上げることで、その後、体温が下がるときにスムーズに寝つく効果が知られていますが、今回の実験から入浴剤の香りの効果も明らかになりました。暑いからと言ってシャワーで済ませてばかりの方も、今夜は香りの良い入浴剤入りのお風呂に入って、グッスリ眠りませんか?
■ 関連記事・サイト集
次のページでは、 クヮンソウの睡眠効果 をご紹介します。