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ネットとテレビは快適睡眠の敵?(2ページ目)

ちょっとしたことで、睡眠の質が左右されています! 今回は、ネットやテレビが睡眠に与える影響や、クァンソウと入浴剤の効果について、最新の研究成果をもとにお伝えします。(photo: Oliver Stein)

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

入浴剤が睡眠前の覚醒レベルに与える影響

風呂
入浴の効用には、いろいろなものがあります
夕方から夜にかけて、仕事の能率が上がったり、頭がクリアになることはありませんか? 睡眠と覚醒のリズムは面白いもので、眠る前のこの時間帯に、逆に眠気が少なくなります。そして、このときにしっかりと起きていることで、その後グッスリと眠れるのです。

では、どうしたら就寝前の一定時間に、質の高い覚醒レベルを保っていられるのでしょうか? ツムラ・ライフサイエンスでは、芳香性の入浴剤を使用した入浴が効果的ではないかと考え、実験を行いました。

実験には8名の健常な男子大学生・大学院生が参加。さら湯、柑橘系ゆず調入浴剤の湯、グリーン系森林調入浴剤の湯に、それぞれ5分間、湯温40℃で浸かりました。その後、交感神経系の活動レベル測定や課題達成能力のテストを行い、覚醒と眠気のレベルを調べました。

入浴後の覚醒レベルや集中力は、さら湯入浴に比べて、柑橘系やグリーン系の入浴剤使用での入浴が有意に上昇しました。一方、眠気については、入浴剤での入浴のほうが有意に低くなっていました。

入浴は、一時的に体温を上げることで、その後、体温が下がるときにスムーズに寝つく効果が知られていますが、今回の実験から入浴剤の香りの効果も明らかになりました。暑いからと言ってシャワーで済ませてばかりの方も、今夜は香りの良い入浴剤入りのお風呂に入って、グッスリ眠りませんか?

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