女性ホルモンの働き
大きなストレスが、女性ホルモンのバランスを崩して、「プレ更年期」の原因になることも。 |
また男性の更年期障害の原因も、テストステロンという男性ホルモンの減少によるもので、男性の場合は個人差が大きく、また徐々に70歳くらいまでかけて減っていくために、男性の更年期障害があるというこが知られなかったのだと言われています。
女性ホルモンのエストロゲンは、女性の生理機能だけでなく、骨量を維持したり、血中のコレステロールの上昇を抑えたりする働きもあります。ですから、エストロゲンの分泌が減ると、更年期障害がつらいというだけでなく、骨粗鬆症になりやすくなったり、生活習慣病のリスクも高くなってしまうのです。
女性ホルモンのバランスを保つ
加齢からくる「更年期」は避けられませんが、「プレ更年期」は、なんらかの外的要因で卵巣の機能が一時的に衰えることで、ホルモンバランスが崩れ、更年期のような症状がでることが多いそうです。こうしたストレスが原因の場合は、ストレスの原因を解決しなければなりませんが、ストレスからくる食欲減退、ダイエットによる栄養不足が原因の「プレ更年期」の症状ならば、自分の意識しだいで、女性ホルモンのバランスを保ち、「プレ更年期」を少しでも予防・改善するのに役立ちます。
■ 栄養バランスのとれた食事をする
1日3食バランスのとれた食事をすること。特に若い人は極端なダイエットを続けすぎて栄養が偏り、自立神経や女性ホルモンのバランスが崩れて無月経になってしまうこともあります。
■ 過労やストレスを避ける
カラダは、自律神経でコントロールされているのですが、自律神経を司る視床下部は、ホルモンの分泌もしています。生活が不規則になったり、ストレスが大きいと、自律神経のバランスも崩れやすくなり、ホルモンの分泌にも大きく影響します。食事はもちろん睡眠・休息など、できるだけ規則正しい生活リズムになるように、またストレスをうまく避けてリフレッシュする術を知っておきましょう。
そのままにしておくと、無月経になったり、不妊症になりやすいなど、様々な問題を引き起こしますので、早めの対応や治療が必要です。最近では、ホルモン療法や漢方薬などの薬物療法、またカウンセリングなど、対処法にも幅が広がってきています。
ホルモンそのものは、食べ物で補えるものではありませんが、食事が偏れば、体もきちんと機能しませんから、バランスのとれた食事は大切です。
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