皮ごと食べましょう。
サツマイモには100g中40mgと、芋類の中でもカルシウムの量は多く含まれています。農水省のHP によると、特に皮には肉質の5倍程度の濃度で含まれていますので、できるだけよく洗って、皮ごと食べるようにしたいものです。また抗酸化成分のクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)も含まれていますが、サツマイモの抗酸化機能の強さを比較すると、肉質よりも皮の部分の方が強く、皮には肉質よりも多くクロロゲン酸が含まれているためと考えられています。
サツマイモは農薬等の使用が少なくてすむ野菜ですし、よい品質のものを選んで、できるだけ皮ごと食べましょう。家庭から出る生ゴミも減ります。
サツマイモの甘みを引き出すには
サツマイモは糖分が多く含まれているので、甘いと思われがちですが、サツマイモの甘みは、ある酵素の働きでより強くなるのです。それは、β-アミラーゼという酵素。この酵素は、加熱する過程で多量の麦芽糖が生成ができ、甘みが増えます。ただし、電子レンジなどの短時間で急激に温度があがると働かず、65~85℃という限られた温度帯で働きます。ですからじっくりと時間をかけて熱を通す石焼き芋は甘みが強くおいしいのです。
品種も豊富になったサツマイモ。おかずから、スウィーツといろいろな食べ方で楽しんでください。ただし、糖質や食物繊維が腸内細菌の栄養源となりガスが発生しやすいので、あまり食べ過ぎるとおなかが張って痛くなることもあります。食べるのはあくまでほどほどになさってください。
サツマイモのおいしいレシピは、こちらをご参考に
■ノンオイルで作るヘルシー大学芋(野菜・フルーツレシピ)
■ホームメイドだからできる焼きたてデザート(スタイリッシュレシピ)
■炊飯器で作る、薩摩芋と人参のホットサラダ(料理のABC)
<参考>
■からだに効く 栄養成分バイブル(主婦と生活社)
■クスリの食べ物(西東社)
■鹿児島県
■関連リンク
活性酸素と抗酸化成分について
●活性酸素を食べ物で退治(食と健康)
●ポリフェノールの仲間を知ろう!(食と健康)
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