【家庭でできる食中毒の予防策】
家庭でできる食中毒の予防策は、食品の病原菌(微生物)の増殖を防ぐ事です。その方法は化学的方法と物理学的方法があります。
化学的方法としては、塩、砂糖、酸、防腐剤、ガスを使う方法があります。
家庭でできる食品の腐敗を防止する具体的な化学的方法は、塩漬け、砂糖はジャム、酸は酢漬け・マヨネーズに利用しています。
化学的方法は、塩、砂糖、酢の濃度に依存します。血圧を考えて減塩、低カロリーのために低糖の食品が多いので、冷蔵と併用が必要です。
マヨネーズはお酢と同等ですので、マヨネーズ和えは有効な食中毒の予防策です。
物理学的方法としては、温度を下げる(冷蔵、凍結)、加温する(焼く、煮る)、電磁波(電子レンジ)、放射線などです。
家庭でできる食品の腐敗を防止する具体的な物理的方法は、温度が鍵です。まず、冷蔵、冷凍などを使って菌の増殖を抑えることにより、旬の食材を食卓に載せる事ができます。
【加温は確実ではありません】
加温は確実な方法のように考えがちですが、実際は加温は確実な方法ではありません。調理では、表面の状態が触感に強く影響します。そのために、内部の温度は以外と低いため、高温な油を使って揚げた場合でも、内部温度ではウイルスを含む病原菌が生き残っています。
特に外食の場合は加温してあっても直ぐに食べることができる温度のために安心できません。一度冷えたものを再加温した場合は、内部温度がそれほど上昇しないうちに食べる時の適温に達してしまいます。
加温方法では、煮込み料理に使う圧力鍋が確実です。100℃以上の高温で加熱できるためです。通常のお鍋より少し高価ですが、短時間で調理できる利点もあります。
【電子レンジは強力な滅菌装置】
物理学的方法の電磁波(マイクロ波)は意外かもしれません。電子レンジによる消毒・滅菌は、かなり確実な方法です。
P.1の冒頭で触れた学会での報告によると、もっとも滅菌がしにくい食べ物のひとつのハンバーグでも、味覚は別にして電子レンジでの5分ほどの照射で完全に滅菌することができます。
家庭でできる食中毒の予防は、いくつかの方法を組み合わせることが大切です。
加熱しないものは、お酢を味付けに用いたり、圧力鍋の利用も食中毒の予防策として有効です。
電子レンジで調理後にそのままガスレンジで加熱できる耐熱の調理器(例:パイレックス)を使用するのも予防策の一つですね。
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