食と健康/朝食の役割・簡単レシピ

朝ごはんの3つの効能(ダイエットなど)

生活習慣病予防や、学力のアップなどに朝ごはんが有効といわれています。今回は朝食が体に良い3つのワケを考えてみることにします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

生活習慣病予防や、学力のアップなどに朝ごはんが有効といわれており、あるアメリカの上院議員の方は、「国際競争力のアップのために必要」とまで言っています。そこで、今回は朝食が体に良い3つのワケを考えてみることにします。

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朝ごはんの効能その1 体を温める
ダイエットにも効果的!?

体をあたためるのは食事
体をあたためるのは食事
食事誘導性熱産生(DIT=Diet Induced Thermogenesis)ってご存知ですか? 食事すると体が温まりますよね。これは食べ物を消化・吸収する時に体がエネルギーを発散するからで、この熱のことをDITと呼びます。余談ですがDITは朝、最も多く、夕方~夜になるにつれだんだん少なくなります。つまり、そもそも朝は夜食べるより太りにくいのです。

ヒトの体温は日内変動をしており、夜9時を過ぎたころから低下して、脳や体の休息に入ります。ですから寝起きは体温が下がったまま、一日で最も体温が低い時間帯です。これがなんとなくぼーっとしている原因の一つと考えられます。睡眠中に低下した体温を上げるためには朝ごはん、特に温かい朝ごはんを食べるのが効果的なのです。

そして、体を温めるという意味では、タンパク質がオススメ。前出のDITは栄養素によって違うからです。食べたものをどれくらい熱に変えることができるかを比較すると、タンパク質は30%、炭水化物10%、脂肪で3~4%くらいと言われています。

さらに朝ごはんを1週間抜く生活をしてもらう実験をしたところ、短期間で基礎代謝が低下するという実験結果もあります朝身体の動きから見た朝ごはんの必要性-生活リズム・体バランスを保つ朝ごはん-より引用。) 基礎代謝が下がると太りやすくなります。(メタボリックシンドロームって何?~基礎代謝量の変化

食べ物だけではなく、体を温めるためには、ストレッチなどの軽い運動もオススメです。

次ページでは朝ごはんのその他の効果を考えます。>>
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