ハウスメーカー・工務店/有力ハウスメーカー紹介

セキスイハイム(1) ユニット住宅で工業化を極める(2ページ目)

セキスイハイムというと、太陽光発電システムのイメージが先行しています。特徴はそれだけではありません。ユニット工法をベースにした丈夫な建物と、子育てや快適な暮らしのための様々なノウハウも有しています。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

ユニット工法では、工場においてユニットの中に様々な建材・設備が予め取り付けられた上で、施工現場に運ばれます。例えば外壁や断熱材などはもちろん、キッチンやユニットバス、トイレ、階段などなど。ですから、現場での施工期間は大変短くてすみます。

躯体強度はもちろん、短い施工期間も特徴

ユニット据え付け風景

ユニットを施工現場に据え付ける様子。全てのユニットを据え付けるのに1日とかからない。写真は工場見学会でのデモンストレーション

ユニットはトラックで運ばれ、クレーンでつり下げられ、現場で据え付けられます。全てのユニットが据え付けられるのは1日とかかりません。このため、現場で部資材が雨や風にさらされる可能性も少なくすみます。これって、施工の品質や精度を保つために重要なことなのです。

施工期間は約1カ月半。同社の関係者によると、標準的な建物の場合、行政上の手続きがなければ1カ月くらいで完成させることも可能なのだそうです。住宅取得のトータルコストを考えると、施工中の仮住まいも結構大変な費用。その点で優位性があるといえます。

ところで、ユニットのスケルトン(骨組み)は鉄骨系の場合、鉄骨を組み立てた箱状になっています。これをいくつも積み重ねていくことで、高い強度を生み出します。セキスイハイムの工場見学会などにいくと、よくこのスケルトンをクレーンでつり上げ、落下させる実験を行っています。

何とも豪快な実験ですが、落下した後にどれだけ変形したかを計測しても、ほとんど落下の影響はないそうです。これがセキスイハイムの構造躯体の丈夫さを良く現しているエピソードだと思われますので、紹介しておきます。

8万棟を超える太陽光発電システム搭載実績

このような構造躯体の強靱さと、高い工場生産率に支えられた品質と施工精度に裏付けされたセキスイハイムの住まいづくり。一昔前までは「質実剛健」、ハード訴求が先行していましたが、近年は住まい方提案といったソフト面も大変進化してきました。

PV導入実績の表

セキスイハイムのPV搭載実績は国内ナンバーワンは、おろかワールドクラス。フランスより大きな導入実績を誇る(クリックすると拡大します)

中でも、ここ10年ほど住宅業界をリードしてきたのがPVの搭載。既に80,000棟以上(新築とリフォームの合計)を超える累計搭載実績があります。これは住宅の世界はもちろんのこと、世界的な規模で見てみても大きな実績です。

セキスイハイムの場合、特に鉄骨系ではフラット屋根の商品が多く、PVを大容量かつ効率よく設置できることが特徴です。何より、まだ他のハウスメーカーがPV設置を積極化するはるか以前から、取り組みを行ってきたことは評価に値すると思われます。

そしてPVを設置してどのような暮らしをすれば、より経済的、省エネに役立つか、色々なノウハウを持っていることがセキスイハイムの強みでもあります。ただ単にPVを設置することはどのハウスメーカーにもできますが、セキスイハイムの場合、ひと味違う提案が期待できるというわけです。

次のページでは、このほかのソフト提案とトピックスを見ていきたいと思います。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます