専有面積と価格の微妙な関係に注意
専有面積が広くなり価格が上昇するのはとてもわかりやすい話ですね。ところが、以下の東京23区のグラフをご覧ください。
東京23区で購入した方の平均専有面積は、ここ3年間はほぼ横ばい。ところが、平均価格は前年比5%もアップ。理由は、マンション単価(平米単価や坪単価)の上昇です。土地の仕入値、鋼材等の素材費、人件費、運賃、などのコストが上昇することでマンション単価が上昇しているのです。
これは、2004年に3300万円で購入できた60平米のマンションが、翌2005年には3500万円を出さないと購入できない、ことを意味します。原油を始めとするマンションの素材が上昇傾向にある今、待つべきか、買うべきかのタイミング選びが資金計画に影響することがわかります。
素材高などコストアップの影響を大きく受けるのは、やはり新築マンションです。今回登場頂いたTさんは中古マンションを選択されましたが、「たまたまだったが、ラッキーだった」とご本人が言われるように、ご自身のライフスタイルに最適な中古マンションと巡り会えたのは、ラッキー&ハッピーだったと言えます。Tさんご協力ありがとうございました。海外暮らしの夢も叶うと良いですね。
※参照データ:(株)リクルート 首都圏新築マンション契約者動向調査2005年
2005年1月~12月の首都圏新築分譲マンション購入契約者に行った、アンケート調査。回答者はシングル世帯ばかりではなく、ファミリーやDINKS、シニアとバラエティに富んでいます。この調査からデータを引用してご紹介しました。
【参照記事】
2003年、2004年の調査データはこちらのガイド記事をご参照ください。
同じ住居費…あなたは買う?借り続ける?(5) シングルのマンション購入事情-1
同じ住居費…あなたは買う?借り続ける?(6) シングルのマンション購入事情-2
データでみるシングルのマンション購入事情vol.3 シングル層3000万円未満比率拡大
データでみるシングルのマンション購入事情vol.4 シングル層―60平米未満が過半数