抽選を勝ち抜いた、こだわりの南向き住戸
最も快適に保ちたいのはどのスペース? |
H子さんが選んだのは、最上階の南向き住戸。73平米の和室付き3LDKです。H子さんの中には、リビング・ダイニングは南向きでなければならない、との思いがありました。特に理由や根拠はなく、いくつもモデルルームを見ているうちに、営業担当者にすり込まれたのかもしれない、とH子さんは言います。
南向きのリビング・ダイニングは、春暖かく、夏は確かに暑かったけれど、日中ほとんど会社で過ごすH子さんに問題はありませんでした。そして秋、再び過ごしやすい毎日です。
ところが、秋が深まり寒くなってくると問題発生。それは、リビング・ダイニングではなくH子さんの寝室の問題でした。
リビング・ダイニングと逆サイドの寝室は北向き!
H子さんの寝室は、ちょうどリビング・ダイニングと逆サイド。そう、北向きです。寒くなるこの時期、仕方なく和室で寝始めたとか。
もし、東向き住戸を選んでいれば、寝室は西向き。北向き住戸より暖かいことが想像できます。また、採光が多くなる日中、自宅にいないH子さんには、東向き住戸で早朝に採光を取りいれる方が快適であったかもしれません。しかも一般的に、南向き住戸よりも東向き住戸の方が、販売価格が安い傾向にあります。
和室の使い道
H子さんは購入の際、和室をリビング・ダイニングへと変更するメニュープランを勧められました。シングルなので部屋数は必要なく、広々と使った方が良い、との提案です。また、そうする単身購入者が多い、とも言われたそうです。
H子さんは、仕事で海外の顧客を接待することがあり、着物を着る機会が意外と多いとか。着物の脱ぎ着には、やはり和室が便利。その他、お茶を嗜むH子さんは、小さくても畳の部屋があるタイプを希望していました。
それがまさか、北向き寝室の代替になるとは。H子さんの冬の受難は始まったばかりです。
マンション選びは奥が深いですね。自分にとって快適な住空間を手に入れるには、自分自身の生活スタイルを把握する必要があります。マンションで自分がもっとも長く過ごす部屋やスペースの快適さを意識することが、ポイントのひとつです。
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