派遣で働く人の中でも、派遣を続けたい人や正社員を目指したい人がいます。紹介予定派遣ではなかったにもかかわらず、突然正社員への道が開かれたある元派遣社員の女性、リナさん(仮名)に、派遣社員の時に働き方や、正社員になるときの採用試験などについてインタビューしました。

紹介予定派遣以外にも正社員採用の道が

インタビュー
紹介予定派遣以外にも正社員登用の話があることも
ガイド「正社員への登用、おめでとうございます。今日は正社員を目指したい派遣社員に参考になる話をお聞かせください。まず簡単にリナさんの派遣時代についてお話していただけますか?」

リナ「ありがとうございます。私は派遣社員として2年5ヶ月間、通信企業の技術統括部門に勤務し、経理に関する業務を担当していました。年末に派遣会社から、正社員採用の話があると連絡がありました」

ガイド「もともと紹介予定派遣だったのですか?」

リナ「いいえ、違います。ただ、雇用の安定や、責任のある仕事を任せてもらえると仕事のモチベーションも上がると考え、いずれ正社員にはなりたいと漠然と思っていました。でも、今回派遣先での正社員の話を頂いたときは、少し迷いました」

ガイド「それはどうしてですか?」

リナ「採用試験を受けるかどうかの返答を2日後にしなければならなかったことと、合格しなければその後半年しか働くことができないという条件があったからです。でも、せっかく推薦してもらったのでチャンスにかけようと思い、採用試験を受けることにしたのです」

ガイド「推薦ということは、同じ部署に他にも派遣社員がいて、その中からリナさんが選ばれたということですか?」

リナ「はい、私の部署は5名の中から1人、正社員になれるチャンスがありました」

ガイド「5名の中から、リナさんが選ばれるということは、その働き方を特に認められたということだと思うのですが、どこがポイントだったと思いますか?」

リナ「派遣で働き始めて1年ほど経ってから、業務の全体的な流れをつかみたいと思い、関係のある簿記の資格を取りました。簿記の勉強をしていることは派遣先の会社でその話題になったときに話したことはあります。『派遣』ということにこだわらず、仕事の範囲を決めずに積極的にどんな仕事でも引き受けたことや、業務フローの改善の提案をして、採用されたことが評価されたのかな?と思います。

それから、私が担当している業務について、私がいなくても、誰でも処理ができるように、パワーポイントやエクセルを使ってマニュアルを作成しました。これが分かりやすいと社員の方たちからも好評でした。派遣会社からも、『積極的に業務に取り組む派遣社員』だと派遣先からもいい評価を頂いているとのコメントを頂いたことがあります」

ガイド「実際に正社員採用の話があってから、採用が決定するまでの期間はどのくらいでしたか?また、試験内容はどのようなものでしたか」

リナ「話があってから、採用内定までには1ヶ月強です。試験科目はSPIと面接でした」

ガイド「何か特別な準備はしましたか?」

リナ「話があってからすぐにSPIを受けたので、準備はしませんでした。面接までは時間があったので面接の本などを参考にして、ある程度聞かれそうな質問に対する回答を考えました。自分の強みや、やる気を感じてもらえるような話し方や表情を鏡の前で練習したり(笑)」

ガイド「面接の準備をしておくことで、リナさんの仕事に対する真剣な気持ちが整理できたり、落ち着いてアピールすることができたのですね! 正社員の採用が決まって、何か変化はありましたか?」

リナ「仕事に対するモチベーションがさらに上がりました。今までは比較的受身の仕事をしていたけれど、これまでに比べて積極的に提案・改善などもしているので正社員になってから、正直、楽しいんです。年収も派遣時代は全く上がらなかったのに対して、これまでよりは10%ほどアップしました。派遣で何年働いても時給は上がらないという社内ルールがあったのです」

ガイド「社員にならなかった他の派遣社員の方たちとの関係には何か変化はありましたか?」

リナ「いいえ、これまで通り特に変わりなく、ランチも一緒に食べています。派遣という働き方が好きで働いているそうなので、特に態度に変化があったということはないですね」

ガイド「最後に、抱負を一言お願いします」

リナ「自分を推薦してくれた社員の人達の期待にも応えたいし、少しでも部全体に良い影響を与えることができれば、と思っています。また、経理関連の知識を高めこれからもスキルアップをしたいと思っています」