エクセル(Excel)の使い方/グラフ

グラフの書式を設定しよう(準備編)

設定項目が多い分、大変奥が深いグラフの書式設定。操作自体は難しくないのですが、ちょっとしたポイントがあります。この先、ずっとグラフ操作に困らないための知識をここでまとめて習得してください!

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

受注合計額グラフを作成しよう」では、グラフウィザードを使って、積み上げ棒グラフを作成しました。しかし、ウィザードを使って作成したグラフは見栄えがイマイチです。そこで、今回と次回の2回に分けて、グラフの書式を変更する方法を紹介します。前半の今回は、その準備編として、グラフの構成部品の名前と、その選択方法について整理します。

グラフの構成部品の名前

グラフの「どの」部分の書式を設定するのか、について理解するために、まず、グラフの構成部品の名前について簡単に整理しておきましょう。

「受注合計額グラフを作成しよう」で紹介したグラフのポイントとなる3つの部品「系列」「項目軸」「数値軸」も含めて、グラフの構成部品には大きく分けて7つあります。各部品に、どのような名前がついているのか、しっかり確認して下さい。



項目軸と数値軸は、さらにいくつかの部品に分けられます。
項目軸に関する部品


数値軸に関する部品


ちなみに、これらの部品について、パターン(部品の輪郭や背景色など)、フォントなどを詳細に設定できます。

パターンの書式設定画面(グラフエリアの場合)


フォントの書式設定画面(グラフエリアの場合)


項目軸、数値軸については、目盛の詳細な設定などもできます。

項目軸の目盛の書式設定画面(数値軸の場合)


系列の書式は、グラフの種類によって、さらに詳細な設定ができます。

系列の書式設定画面(積み上げ棒グラフの場合)


グラフの部品を選択するには

グラフの書式設定では、「どの」部品の書式を設定するか、その部品を選択する必要があるわけですが、その選択方法には、「部品を直接クリックする方法」と「グラフツールバーを利用する方法」の2つがあります。

■部品を直接クリックする方法
部品を左クリックすることで、部品を選択します。直感的でわかりやすい方法です。しかし、慣れないと、部品を思ったように選択できない場合があります。特に、項目軸や数値軸に関する各部品を選択するのが、少々難しいかもしれません。



書式の設定画面は、部品を右クリックして表示されるショートカットメニューから表示できます。



グラフツールバーを利用する方法

グラフツールバーのドロップダウンリストから部品名を選択して、部品を選択します。直感的ではないのですが、目的の部品を間違いなく選択できる方法です。各部品の名前を理解しておく必要があるわけですが、慣れてくると、それほどストレスを感じなくなります。



書式の設定画面は、ドロップダウンリストの右側の「書式設定」ボタンをクリックして表示できます。


なお、グラフツールバーは、グラフエリアを選択すると表示されます。それでも表示されない場合は、「表示」メニュー→「ツールバー」→「グラフ」をクリックして表示できます。



どちらの選択方法が良いのか

紹介した2つの方法。どちらも一長一短あるのですが、私としては、グラフツールバーを利用した選択方法をオススメします。何となくですが、部品を直接クリックする操作に「アナログ感」を感じます。ほんのちょっとしたマウス操作の狂いによって、うまく選択できないことがあるためです。そういった意味で、部品名でスパッと選択できるグラフツールバーの方法は「デジタル感」があります。

これは、好みなので、気に入った方法で操作すると良いと思います。今回、次回の解説では、グラフツールバーによる選択方法で解説を進めます。

>基本的な操作方法について理解できたところで、次ページでは、選択方法に関する重要なポイントを紹介します。
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