エクセル(Excel)の使い方/セルの操作

オートフィルの便利機能(2ページ目)

この記事では、オートフィルを使って日付の連続データを作成する方法から、意外と知られていないオートフィルの便利機能を紹介しています。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

右ボタンによるオートフィル

これまで解説してきたオートフィルは、マウスの「左ボタン」を押しながらドラッグするオートフィルでした。実は、マウスの「右ボタン」を押しながらドラッグするオートフィルもあります。

データが入力されているセルを選択して、右下部分にマウスポインタを移動し、マウスポインタの形が「+」になったら、「右ボタン」を押しながらドラッグしてみてください。右ボタンを離すと、次のようなメニューが表示されます。



数値データのスマートタグオプションのメニューに加えて、先ほど紹介した日付データのメニューも一緒に表示されています。オートフィルの総合メニューともいえる内容ですね。ところが、よく見てみると、この中に、右ボタンでしか実行できないメニューが潜んでいます。

乗算による連続データ

そのメニューとは、「連続データ(乗算)」です。これまで紹介してきた連続データは、「加算」することで計算されたデータでしたが、右ボタンによるオートフィルでは、「乗算」によって連続データを計算できるのです。

ためしに、1つ目のセルに「1」と入力し、2つ目のセルに「3」と入力して、右ボタンのオートフィルで「連続データ(乗算)」を実行してみましょう。2つ目のセルは、1つ目のセルに「3」を掛けた(乗算した)数値になっているので、3を掛けて計算された連続データが作成されます。



また、1つ目のセルに「100」、2つ目のセルに「50」と入力した場合、2つ目のセルは、1つ目のセルに「0.5」を掛けた数値、つまり「2」で割った(除算)した数値になっているので、2で割って計算された連続データを作成することができます。



乗算による連続データは等比級数の数列なので、工夫次第で様々な計算に利用できます。しかし、計算誤差が発生する場合もあるので、厳密な計算には注意が必要です。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます