1万円札を6千円で買うには?
1万円札を6千円で買う方法はあるのです
簡単です。市場が暴落したときに金融商品を買うことです。
たとえば、J-REIT(不動産投資信託)のある銘柄が、一口60万円から、リーマンショックで30万円に下がりました。その1年後、再び50万円に戻りました。
30万円のときに買い、50万円で売却すれば、1万円札を6千円で買ったようなものです。
外貨取引もそうですね。1ドル90円でドルを買い、100円になったところで決済すれば、100円を90円で買ったようなものです。さらにレバレッジが効いたFXなら、もっと効果は大きくなります。
先日も、ギリシャショックで為替が大きく下がったとき、私はFXでオーストラリアドル/円(以下、豪ドル)を73円で買い、78円で決済しました。すると、預けた10万円が35万円になって戻ってきました。
つまり、3万5千円を、1万円札で買ったことになります。
こうしたことに無頓着な人がいる一方で、世の中には賢くチャンスを狙っている人もいるのだなあ、と改めて感じました。
普通の人と賢い人との差は何か
たとえば普通の人は、どこの宝くじ売り場で買えば当たるのか?という情報を集め、特定の売り場で行列に並び、お金と時間を浪費します。しかし実際には、確率は一定なので、どこで買っても同じです。当たりが多い売り場は、それ以上にハズレが多いということなのです。
「リボ払いは毎月一定額の引き落としなので、負担になりません」という広告を見て喜ぶ人がいます。しかしカード会社にとっては、そういうお金のインテリジェンスが無い客は、暴利を貪れるおいしいカモです。
「複利効果は効果絶大」という言葉を聞いたことがあると思います。この場合、複利の効果で収入が増えるのは金融機関であり、支払っている人は年15%の金利(一般的なリボ払いの金利。金融機関や借りる人の属性によって異なります)がつくことも分からず、逆複利効果が働き、ますます貧乏になります。
たとえば、大学を卒業して自営業として働き、確定申告をしていない人はたくさんいます。確信犯の人もいますが、多くは「知らない」からです。
本来は払いすぎた税金の還付を受けられるはずが、知らないばかりに取られ損になってしまうのです。