イメージ、ターゲット、コンセプトを固める
投稿コーナーは、かなりの力作が掲載されています。オフ会も楽しく盛り上がっているとか。 |
さて、きのやの商品が決定したら、ターゲットとなる客層やイメージを決めて、ホームページを作成しました。ホームページについても、素人が作るページでは、イメージが伝えきれませんから、これもプロのHP制作会社に「あいみつ」を取って発注しました。ある制作会社の担当者が近所に住んでいたこともあり、何かあったらすぐに駆けつけてもらえるということで、今お願いしている会社に決めました。
ホームページについては、修正にも訂正料が発生してしまいますので、店側とお客様とのコミュニケーションを深めるためにも、ブログを始めました。ブログには、お客様からの商品に関する声も入ってきたり、お客様からの写真や絵の投稿ページも設けました。おかげさまで最近のヒット数は、一日400件を越えるまでになり、貴重なツールになっています。昨年は、「きのや写真撮影会」も行ったんですよ。
人脈は宝。縁から生まれる力
私はね、実は辞める時を決めているんですよ。資本金の400万円を使いきった時か、私が75歳になった時きっぱりと辞めようと思っています。だからとにかくそれまでは、全力で頑張り、ビジネスと人との出会いを楽しみたいですね。50代・60代の方でSOHOや、ネットショップを始めたい方は、まず「自分の容量」を、自分自身で認識することが大切です。そうすると、自分が売れる商品についての客層や販売方法、アピールの仕方がわかってくるはずです。これは個人も企業も同じで、コンセプトをしっかり決めて、マーケットニーズを拾っていくことが必要です。
私は63歳で起業しましたが、実は個人で仕事を始めることが、こんなに大変だと思っていませんでした。昔は、経理は経理部から、営業実績は営業部から、納品は生産部からと部署からの報告を受け、トータル的な視野で仕事をしていましたが、今はある意味、全て動くのは自分。商品企画から納品まで、一人でやらなければならない。そんな時、最初は反対していた妻がそっと助けてくれたりする。感謝の気持ちが自然に生まれてきますね。
きのやの商品は、リピートをいただくお客様が多く、それはかつての仲間や知人、親戚からの注文だったりします。大げさな広告を打ったりしなくても、仲間からのご紹介で購入してくださるお客様もいます。縁の多さというのは、若い人たちより経験しているはずですから、シニア層のSOHOというのは、コネクションを活かした仕事がいいのでは、と思いますね。
最後にアドバイスをすると、やはり「自分にあった形で起業」するということが重要です。仕事の大きさが間違っていたり、大量の案件を受けたり、自分のキャリアにあわないことを始めると、ダメになってしまう可能性が高いです。
仕事を始めることで、自分自身も活性化するし、社会貢献もできる。ぜひ、環境や人脈を活かしながら自分にあった仕事を始めて欲しいですね。
-------ありがとうございました!
趣味では、写真撮影のほかに合唱を始められたという硲野さん。「来週からは発声の個人レッスンにも通う予定です」と教えてくださった硲野さんは、イキイキと輝いていました。お忙しい中、ご協力をありがとうございました。
★有限会社 きのや 代表取締役社長 硲野 重喜さん
芝浦エレテック株式会社 代表取締役社長を務めた後、定年となり個人で有限会社きのやを起こす。きのやというネーミングは、故郷である紀州より名づけたもの。和歌山の特産品である梅干や、金山寺味噌などをネットにて販売する。味に魅せられたリピーターも多く、人気商品はすぐに完売となってしまうことも。
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ブログ きのやの想い