他の家具屋と比べると値段設定がかなり安めなのは徹底した合理化のたまもの。家具類は組み立て式で購入者が持ち帰って自分で組み立てるようになっていおり、ちょとDIY的。車での持ち帰るのためダンボールでできた簡易ルーフラックが無料で提供されています。
面白いのはそのスーパーマーケット的システム。なんと巨大なショッピングカートに家具等の商品を入れて自分で運びレジに持って行くのです。レジでは大きな家具が大根のようにぽんぽんと売れている様子を見ると薄利多売の精神を感じさせられます。
家具部品はパーツ可してあり、共通部品も多いのでコストダウンに貢献しています。それに自分が必要とするものを組み合わせて購入できるため無題のない買い物が可能です。机だったらこの脚とあのデスクトップとこの棚、という感じで選択できます。
ただし素材も安価なものを使っているため、ものによってはよく観るとちゃちな感じだったり、ちょっと耐久性に不安のありそうなものも。決してなんでも安心して買えるというわけではありません。これはコストと品質のバランスを微妙なところで取ろうしているからでしょう。
IKEAのオフィス家具に見られる傾向は、まずエルゴノミクス(人体工学)に配慮しているということ。キーボードやモニターの位置が工夫してあり、腕や目への負担が最小限になるように配慮されています。キーボードは肘が直角より大きい角度で打つ方が腕への負担が少ないです。IKEAでは引き出しようのような感じでキーボード台が取り付けられているデザインが多く、これですとキーボード位置が低くなるため肘の角度が大きくなり楽にキーボードが打てますし、使わないときは机の下に収納できるのでスペースの節約にもなります。
机はL字型で二つの机を直角に並べたようなデザインが多く見受けられます。この種の机の場合パソコンを角に配置し角に向かってパソコンを操作すると、左右に机の両袖が広がる形になるので、ちょと椅子を回転させて横を向いて机上で書き仕事をしたり、資料を見たりという使い方ができます。IKEAの展示も角にパソコン(なぜかすべてiMAC)を置いているものが多いですし、実際北米のオフィスではよく見るレイアウトです。僕も以前会社勤めだった時はこの配置で仕事をしていたのですが、なかなか使い勝手がよかったです。
L型の机は部屋にかなりのスペースが必要なのが欠点ですが、角型の机なら部屋の隅にちょこんと置けます。小さく張り出した両袖に資料や小物を置くことができますし、書く作業にも使えます。狭いスペースを有効に使うにはお勧めのデザインです。
右の写真にはこうあります。「When work is a pleasure, life is a joy」(仕事が喜びであれば、人生も楽し)。お気に入りの仕事空間で、楽しく仕事をしたいものですね。
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