今回は、内覧の後半戦の報告。いよいよ、入居中住戸の見学です。心なしか、M美さんもかなり緊張している様子です。果たして、ハプニングは起きました。
※今回、ご紹介する内覧住戸はこちら
c)南東エリア-1 東向き 3LDK 6階 居住中
d)南東エリア-2 南向き 2LDK 5階 現状渡し
毎日、自分が帰る家。こだわりたい外観の第一印象
立地条件の満足、外観への満足、室内の満足、管理などソフト面の満足など、自分の満足ポイントを考えよう |
1階は喫茶店や薬局などが入っていて、賑やかで良い反面、先に見たマンションよりも5年も築浅にもかかわらず、古い印象のお店の外観が、さらに年季の入った生活観を強くしています。M美さんの言葉を借りれば、「お友達は呼べない」となります。中は、どうでしょう。
エントランスや廊下はなかなかしっかりしています。内廊下であることもポイントが高い、とM美さんは考えました。大規模修繕で改修したのかエレベータにもモニターがあり、古さと新しさが妙にマッチしています。
どこを見れば?中古マンション選びの難しさ
さていよいよ訪問です。約束の時間にインターホンを鳴らすと、返答なし。担当者が住戸の所有者から直接売却依頼を受けている仲介会社へ連絡。しばらくたって鍵を開けに来て下さったのは、同じマンションの別の階に住むという息子さんでした。
「老夫婦の住まい」という情報が、住戸内を見る前のM美さんにインプットされました。玄関を入ると、そこには間違いなく生活がありました。物の多い室内、後付けされた書棚、使い込まれたカーペット。縦長の間取りは良くみれば廊下がなく有効面積が多いはずなのですが、モノが多くて、どこを通ってバルコニーまで行けばよいか悩んでしまう状況。東向きで縦長の部屋は、雨天であることを差し引いても暗い印象は否めませんでした。
「中古マンションは中身を見ない」と学んだばかりのM美さんでしたが、「そこにある入居者の生活」はあまりにも強烈で、生活やもののない室内を想像することはどうしてもできません。浴室もトイレもキッチンも確認はしましたが、判断材料となるような確認の仕方はまったくできず、「万が一、購入したら夢に出てきてうなされそう」とまで思ってしまうM美さんでした。
M美さんは、住戸見学の途中から別のことを考えていたといいます。それは「自分が売却するときのこと」。将来、自分の家や実家を売却する可能性がないとはいえない。来るべき時のためには、大変勉強になったといいます。買い手の気持ちがわからないと、よい条件では売却できません。M美さん、刺激は強すぎましたが、ご自身の将来のライフイベントにきっと活かしてください。
いよいよ、本日最後の内覧住戸です。南向きなのでちょっぴり期待。次ページをご覧下さい。