大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活の志望動機って何? 1(3ページ目)

志望動機は過去(学生時代)・現在(就職活動中)・未来(入社後)の3つの視点で、引用する「求める力・君が持つ力」を統一して作成すればよい。つまり志望動機は、一貫性がある自己PRの抜粋なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「過去」を起点に志望動機を考える。

志望動機
過去から、君が身に付けた力を説明するエピソードを探す。それが志望動機なんだ。
過去とはすなわち、学生時代の自分である。

一体どんな経験を身につけ、どんな力を君はその企業で試したいと思ったのだろうか。何度も言うが「きっかけ」だけ述べても、それは君を採る理由にはならない。

そう、ここで考えるべきは、君が「企業が求める力」を持つことを、過去のエピソードを用いて伝えることなのだ。つまり、「過去」を「志望動機」として述べる時には、

「私が持つ○○の力が、御社なら活かせるのではと考えたからです」

となる。文脈的には、
「私は○○に時間を費やしてきた。そこでこんな壁にぶつかった。試行錯誤してその壁を乗り越え、結果手に入れた○○の力を最も発揮できるのは御社だからだ」という動機となる。

注意すべきは、「企業が求める力」が「君が持つ力」と同じなのか、そして「求める力」がなぜ必要とされているのかをちゃんと理解できているかである。前者は当然、後者は「求める力」とそれを身につけたエピソードとの整合性を高めるために行うべきだ。特にホームページに書いてある「求める力」には、「求める力」がなぜ必要なのかは書かれていない。時間はないが、なんとか調べて裏打ちしよう。

この志望動機を述べれば、きっと採用担当者は面接で、君の過去の「求める力を身につけた」エピソードを、深く深く聴いてくるだろう(この面接の手法をコンピテンシー面接と呼ぶ)。深く深く聴いてくる理由は、君が持つ力に「再現性」があるのかどうかを確かめている。だからこそ、その力を身につけたエピソードと「求める力」をすり合わせておかなければならないのだ。

学生時代に身につけた「君が持つ力」と「企業が求める力」を繋げて、志望動機を作ってみよう。

※次のページで「現在」を起点に志望動機を考える
※文章には「貴社」を、口頭では「御社」を使おう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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