大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活の志望動機って何? 1(2ページ目)

志望動機は過去(学生時代)・現在(就職活動中)・未来(入社後)の3つの視点で、引用する「求める力・君が持つ力」を統一して作成すればよい。つまり志望動機は、一貫性がある自己PRの抜粋なのだ。

執筆者:見舘 好隆

志望した「きっかけ」だけを話しても、駄目なのだ。

志望動機
志望動機って、単なる「きっかけ」じゃ、ダメなんだ!
「志望動機」の「動機」を辞書で引くと、
  • 人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。
    (「大辞林 第二版」三省堂)
である。よって直訳すると
「志望するきっかけや原因・目的」となる。

Aさんが志望する企業は自動車メーカー。すると志望動機は例えば、
  • 「ドライブが好きだから」
などである。しかしこれでは、自動車メーカーならどこでも良くなってしまい、揚げ足を取られてしまう。よって、
  • 第一志望(第一志望群)としている理由
も述べなくてはならない。すると、
  • 「御社の車でドライブするのが好きだから」
となる。しかしこれだけではあまりにも抽象的だ。よって、企業研究を重ねた結果を加味して、もう少し具体的に作る必要がある。例えば、
  • 御社の車作りの○○に共感しているから
  • 他社に比べて環境に優しい車を作っているから
などとなる。

しかし、ここで大きな問題に気づく。

このままでは、志望会社の魅力を並べ立てているだけで、「君を採用する理由」が述べられていないのだ。企業研究をした熱意だけは伝わるかもしれないが、君自身の魅力は何も伝えていないことになる。恋愛と同じで、ただ一方的に好きになられてプロポーズされたとしても、嬉しいかもしれないが、お付き合いする理由にはならない。

ではどうすればいいのか?

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ヒントは、まず自己PRを、「過去」→「現在」→「未来」の時間軸で分解し、それぞれの視点で志望動機を作ってみることだ。なお、作成の最重要ポイントは、この3つに一貫性を持たせることである。そしてこの作業はきっと、君の自己PRを再構築するヒントにもなるだろう。

さあ、トライしてみよう。

※次のページで、「過去」を起点に志望動機を考える
※文章には「貴社」を、口頭では「御社」を使おう。
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