会話を盛上げるコツ、『おまけ』を付けて話すこと!
良くある、面接官にとって、とてもつまらない会話。面接官:「大学時代に最も力を入れたことは?」
学生 :「大学祭実行委員会でみんなと頑張ったことです」
面接官:「ふーん」
学生 :「…」
面接官:「海外旅行は行ったことある?」
学生 :「はい」
面接官:「どこに?」
学生 :「タイです」
面接官:「ふーん」
学生 :「…」
『言いたいことがきちんと伝わる50のレッスン』が指摘するように、会話の売り買いは成立しているが、味気ない、通り一遍のやり取りになっている。面接官にしてみれば、ファミレスのランチか、コンビニの弁当を食べるような気分だろう。ちっとも面白くないし、下手すれば白ける。面接が白けたら、終わりだ。
じゃあどうすればいいのか? 平木教授が指摘するとおり、『おまけ』や『ただ』の情報を入れて返すことだ。面接官はワクワクして待っている。「何か期待以上の話を聞かせてくれるのでは?」と待っているのだから。
面接官:「大学時代に最も力を入れたことは?」
学生 :「大学祭実行委員会ですが、そこで人生最大の失敗をしました!」
面接官:「へえ、どんな?」
学生 :「実はですね…」
面接官:「海外旅行は行ったことある?」
学生 :「はい、タイと台湾、ハワイに行きました。一番印象に残ったのはバンコク最大の市場、チャトゥチャック市場です!」
面接官:「へえ」
学生 :「エキサイティングな市場で…」
どちらの例も、「人生最大の失敗」「チャトゥチャック市場」という『おまけ』がついているのだ。悪い例と比べるとわかるけど、悪い例のほうは、面接官が「ふーん」と言えば、話はそこで終わってしまう。でも良い例のほうは『おまけ』がついているから、面接官は「へえ」と話を続けるだろう。なぜなら面接官が期待したとおり学生が『おまけ』をつけてきたのだからだ。
どちらの面接が「盛り上がる」のかは、想像に難く無いだろう。
『おまけ』をつける癖を、面接で意識することは、とても大事なのだ。
※次のページで、どうすれば会話を盛上げる力を得られるのかを考える!