キャリアカウンセラー一人一人が、就職斡旋数を競う
「オフィス内の壁に張られたホワイトボードには、パーソナルアドバイザーの名前と担当するメンバー数、就業決定数が記入され、個人やチームごとにその成果を競い合っている。最優秀賞のリンダは過去二年間で450名の就職を斡旋した。彼女が常にトップを維持しているのは、地元の企業とコミットしているからだ。毎日誰より早く出社し、顧客の営業時間に合わせて夜遅くまで働く。メンバーに幸せになって欲しいと願う気持ちは誰よりも強い。」(※出典:『Job Cafe?』「REED in Partnership」リクルートワークス研究所)さて、大学の就職部はもちろん、「ジョブカフェ」でその数字の目標管理をキャリアカウンセラーに持たせているところは果たしてあるだろうか。
「そんなの、学生本人の努力次第であり、数字なんて自分の力だけでは作れない」と思うだろう。しかし、徹底的なフォローを行うこと、そしてその学生が求める企業を一緒に探すことはできる。
例えば「Working Links」には「求人開拓部隊」が存在し、新聞やウェブサイトに載っている求人情報を収集している。大学には企業から送られた求人票はあるかもしれない。しかし、自ら求人情報を開拓することまでできているところは少ないだろう。
少なくとも大学であれば、対象顧客=目標数字はすでに確定されている。その数字をキャリアカウンセラーの数で割れば、それが一人一人の目標数字だ。優秀な学生は自らの力だけで内定を取ってしまうだろう。それ以外の、何らかのフォローによって就職が決まる学生の動向をリアルに把握し、適切なフォローを完遂することは、物理的には不可能ではない。さて、みなさんはどう思うだろうか?
※現在、在学生の履修状況を管理しているが、進路状況を完璧に把握している大学は少ない。尚、早稲田大学では、2005年9月・2006年3月卒業・修了の就活予定者全員に、進路希望登録を義務付けている。
※各大学や週刊誌で発表されている「就職率」は、各大学及びメディアによって計算方法が違うので、あまり当てにならない。確実に行うなら、全在学生の進路志望を確実に把握し、卒業時にその結果を完璧に把握した数字を、全大学が公表するしかないだろう。
※各大学や週刊誌で発表されている「就職率」は、各大学及びメディアによって計算方法が違うので、あまり当てにならない。確実に行うなら、全在学生の進路志望を確実に把握し、卒業時にその結果を完璧に把握した数字を、全大学が公表するしかないだろう。
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