夢を実現する手段を考えるしかない
中途採用ならば実務経験がある。実務経験があればその中での経験を元に、自己分析を行うことができる。「自己分析って何?」で書いたエドガー・シャイン教授の3つの問い
- 自分は何が得意か?
- 自分は一体何をやりたいのか。
- どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるのか?
さて、実務経験をインターンシップやアルバイトなどで少ししか積んでいない大学生は、自己分析は不可能なのか?結局、人事担当者は学歴とルックスでしか内定が出せないのだろうか。
件の講義で「大学生に“何がやりたいの?”と聞いても答えられるわけが無い」と話した先生に、「ではどうすればいいのですか?」と聞いたところ、「夢を実現する手段を考えるしかないでしょう」と答えてくれました。
ふむ。つまり、自己分析を始める前に、自己分析が出来るほどの素材をかき集めておくことが重要だという指摘だ。この考えは、「機会によって自らを変えよ!」と同じ考えだ。スタンフォード大学・クランボルツ教授の「計画された偶発性」を発揮するためにも、夢の手掛かりをたくさん手に入れ、その手掛かりを活用し外へ外へと視野や興味を広げていこうという理論。
確かにそんな機会をたくさん得ておけば、自己分析は可能であり、かなり具体的な就職活動を行うことが可能だろう。シャイン教授の3つの問いにだって答えることができるだろう。特に大学1、2年生にはかなり有用なアドバイスである。
「え?じゃあ、今就活で悩んでいる大学4年生は救いようが無いの?」と思う無かれ。きっとその手はある。その考察は「やりたい仕事がみつからない!」にまかせて、ここでは今まで普通に考えられてきた、
「就職活動は、自己分析から始まる」
この考えを改めることから始めよう。
※次のページで新しい就職活動のプロセスを理解しよう!