大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接突破 ライバルに差をつける 1(3ページ目)

実際に行った「たった1日でライバルに10馬身差をつける方法」を、ストーリー仕立てで紹介。とにかく「たった1日でもこれだけのことができる」「何もしないで落ちるよりは100倍マシだ」を学ぼう!

執筆者:見舘 好隆


「全店舗制覇」で2馬身リード!

本社訪問の帰り道、私は彼女に聞いてみた。

「もちろん、A社が経営しているお店は行ったよな。」

彼女は少しふくれる。

「店舗訪問は基本ですよ!自由ヶ丘店と、代官山店に行ったよ」

「あと何店舗あるの?」

「都内に全部で9店舗だから、あと7店舗」

時計を見る。まだ12時。

「じゃあ、その7店舗に今からまわるぞ

「ええー!今から7店舗も。…そんなにまわる必要あるの?」

「あるから行くのさ。ポイントは3つある。」

駅が見えてきた。

「一つ目は“弱点を作らないこと”。もし明日の面接がグループ面接で、隣の学生が“3店舗まわりました”と言ったらどうする? それで精神的に負けちゃう。個人面接だとしても明確な比較対象を面接官に与えてしまう。もちろん全店舗まわったライバルなんていないかもしれない。でも一人いるかもしれない。そんな弱点なんて、作っちゃいけない」

私は会社案内を見た。ここから近いまだ未開拓の店は表参道だ。パスネットを買った。

「二つ目は本社に行ったことと同様、“全店舗訪問した自分に自信を持つこと”。あと7店舗まわるだけで、手に入れることができる自信は、きっと明日の君を強くする。だって、考えてみてごらん。明日、何人受ける?」

「えーと、…わかんない」

「じゃあ仮に300人だとしよう。明日の面接で5分の1に絞るとしよう。60人だ。さて、本社および全店舗まわった学生は、300人のうち何人いるだろうか?」

「10人もいないと思う」

「もしそうなら、必ず一次面接は通ると思わないかい?」

確率的には確かにそうだ。彼女は大きく頷く。どうやら納得したようだ。彼女もパスネットを買い、電車に乗り込んだ。

「ねえ、全店舗めぐりの3つめのポイントは?」

「それは、現地で実践するよ」

流れる車窓を見ながら、私はつぶやいた。



※応募数や採用予定数、1次で何人落とすのかなどの情報は、面接前に人事や先輩に聞いておくとよい。もちろん聞いたところでどうしようもないけど、その会社の人気と、面接の難しさを推し量ることができる。

※やたら受験者数が多い場合、“とりあえず的”な準備不足受験者も多く、面接時間も少ないので、やることをやれば、差を付けることは簡単。書類選考や一次面接、筆記を突破することは容易い。


※次のページは、「店舗取材」。これでライバルに3馬身リード!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 9
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます