就職活動を途中で諦めてしまうタイミングは、以下の4つだ。
- 第一段階「就職活動以前」
- 第二段階「就職活動スタート時」
- 第三段階「就職活動途中」
- 第四段階「就職活動終盤」
さて4つ目の、就職活動をずっと続けてきたのに、最後の最後、就職活動から離脱してしまうパターンを考えてみよう。
この離脱は大学4年生の秋、そして冬あたりに起こる。どんどん1年下の後輩とキャリアセンターで顔を合わせることになる。取り残された感情から、キャリアセンターに顔を出さなくなり、離脱する。
何度も言うように、2003年卒の大卒求人倍率は1.30倍であり決して1倍を割っていない。さらに2006年度は景気が若干上向きでリストラなど人件費削減もあらかた終わり、大卒の新卒採用は増える傾向。つまり、勤務地や知名度、職種などへのこだわりを捨てれば、とりあえず正社員として採用されることは、そんなに難しくないと言えよう。
なのになぜこの最終段階で離脱をするのか?
それは「不本意な新卒正社員」以外にも道があるからだ。
専門学校進学・留学…二類型ある。スキル取得型…明確なスキル取得を目指して、専門学校進学・留学をする。大学4年間では身につけることができなかったスキルの獲得だ。例えばエディター、脚本、映画、WEBデザインなど。
留年(モラトリアム留年)
フリーター…四類型にまとめてみた。夢追い型…バンドや演劇、俳優など芸能指向型は、生活のために働く。ケーキ職人、漫画家、デザイナー、脚本家など自分の技能・技術で身を立てる職業を志向するタイプは、学費を稼ぐために働くことが多い。
期間限定型…司法試験や教職試験、公務員試験勉強をしつつ、生活費を稼ぐタイプ。
正規雇用志向型…正規雇用を目指したが雇用されず、それに準じた形態としてフリーターになるタイプ。例えばエディターを目指すために編集スタッフのバイトをするなど。派遣社員から始めることもある。
- 1-1「スキル取得型専門学校進学・留学」
- 3-1「夢追い型フリーター」
- 3-2「期間限定型フリーター」
- 3-3「正規雇用志向型フリーター」
以上は、就職活動から離脱して目指す落としどころとしては、悪くないだろう(3-3はやむを得ずだが)。しかしながら、
- 1-2「モラトリアム延長型専門学校進学・留学」
- 2-0「留年(モラトリアム留年)」
- 3-4「モラトリアム延長型フリーター」
- 4-0「ニート」
以上はあまりオススメできない。
なぜなら、ここでのモラトリアムは、かなりパフォーマンスが悪いからだ。
※次のページで、なぜ悪いのかを、一緒に考えてみよう。