インターンシップと企業の採用活動との関係は?

インターンのキャンセルは就活の選考に影響があるのか

インターンシップは企業での仕事を体験できる数少ない機会

内定者に話を聞くと、「インターンシップは行っておいた方がいい」とアドバイスをもらう学生も少なくないはず。やはり早期に企業と接点を持てることは学生にとっても大きなチャンスだ。では、インターンシップに参加することは本当にその後の就職活動に有利に働くのだろうか。また企業は採用活動において、インターンシップにどのくらい重きを置いているのだろうか?

これから多くのインターンシップに予約や申込みをする学生も多くなると思うが、どうしてもスケジュールの都合で辞退せざるを得ない状況も出てくるだろう。そんな時、やはり「本番の就活に悪い影響があるんじゃないか」と思うとそもそもの申し出自体がし辛くなってしまう。文部科学省が定めているインターンシップの定義では、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」としている。

この定義に従うと、インターンシップとはあくまでも「就業体験」であって、就活における「選考」や企業の「採用活動」とは異なることになる。事実、多くのインターンシップイベントやセミナーが「全学年対象」となっており、就職活動を迎える3年生だけを限定している訳ではない。実はインターンシップとは、大学時代のどのタイミングでも「就業体験」ができる機会として提供されているのだ。

しかし中には当然インターンシップが企業の採用活動と強く結びついているものもある。企業によってはインターンシップで成果を残したチームや学生個人に選考プロセスが免除されたり、企業によっては内定が出るものもある。まだそういった企業は少数派かもしれないが、実際には選考に結びつくものもあるということは覚えておくと良いだろう。

ただ採用活動と就職活動のスケジュールが大きく変わる2016年卒向けインターンシップは、ある目的が強くなると言われている。それは一体どんな目的なのだろうか?
 

インターンシップは企業が採用ターゲットの学生を見つける場になる?

株式会社ジョブウェブが行った2018年新卒採用担当者の意識調査では、36.4%の企業が攻めの採用施策として「インターンシップ」に取り組んでいる。これはどういう結果かというと、要は企業は就活解禁までゆっくりと何もせずに待っているのではなく、インターンシップなどを活用して学生と接点を取り、採用ターゲットとなる学生を早期に見つけにいこうという姿勢が表れている。

そう考えると学生もインターンシップを単なる「全学年対象の就業体験の場」としてだけ捉えるのではなく、ある意味今後の自分の就活を一歩でも有利に進めるチャンスと捉えても良いのかもしれない。「じゃあインターンシップを辞退した企業はもう選考すら受けさせてもらえなくなるんですか?」と考える学生もいると思うが、そこまでネガティブに考える必要はない。

学生との早期接点といっても、優秀な学生をインターンシップ中に内定を出す企業はそう増えることはないだろうし、例えインターンシップを事前辞退した学生であっても、もしその学生が採用ターゲットであれば、また就活の際には再度接点を持ちたいというのが人事の本音である。そういう点で、「インターンシップを辞退すること」じたいはそこまで気にする必要はないと言えるだろう。

ただし、最近は学生にとって人気のインターンシップも増え、参加するにはエントリーシートの様な書類提出や、中には事前に面接を行って合格した学生のみが参加できるインターンシップがある。そのようなインターンシップの場合、企業も参加学生を絞るだけでも大きな労力を使っているし、他にも参加したかったが出来ない学生をいることを考えると、自分にその機会を与えられた場合は、可能な限りは辞退などせず参加してほしいと思う。

インターンシップとは決して参加しなければいけないという強制的な機会ではない。企業も学生と早期に接点を取りたいという想いはあっても、基本的には「学生に成長してほしい」という想いを持って開催している。そういった与えられている機会に感謝して、参加する場合も辞退を申し出る場合も誠意を持って企業と接してほしいと思う。

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