派遣社員のお給料
|
時給制だと毎月のお給料に変動があると聞くけれど、一体どれくらい変動があるのでしょう。 |
正社員として働く場合、給料については多くの企業が月給制を採用しています。しかし、派遣で働く場合は、時給制(もしくは日給制)を採用している派遣会社がほとんどです。ゴールデンウィークがある5月や年末年始はお給料が少なくなるのですが、それはなぜでしょう? 派遣社員の給料のしくみを確認してみましょう。
今回は一般事務の全国平均により近い時給相場、1,400円で計算します。(残業、交通費支給はなし)
年月 | 稼動日数 | 支給総額 |
---|
2007年1月 | 18日 | 201,600円 (1400円×8h×18日) | 2007年2月 | 19日 | 212,800円 |
2007年3月 | 21日 | 235,200円 | 2007年4月 | 20日 | 224,000円 |
2007年5月 | 19日 | 212,800円 | 2007年6月 | 21日 | 235,200円 |
2007年7月 | 21日 | 235,200円 | 2007年8月 | 18日 | 201,600円 |
2007年9月 | 18日 | 201,600円 | 2007年10月 | 22日 | 246,400円 |
2007年11月 | 21日 | 235,200円 | 2007年12月 | 18日 | 201,600円 |
*対象期間は2007年1月から年12月までの1年間。労働時間は休憩を除いて1日8時間、会社の休日は、土・日・祝、それ以外の休日としては、年末年始を12月28日~1月4日まで、夏季を8月13日~17日まで、GWについては祝日に挟まれた5月1日と2日も休日として設定。
給料の多い月と少ない月の差額は?
上の例の場合、年間における稼働日の月平均日数は19.6日となります。ただし、年末年始や夏季の特別休暇など、派遣先で長期休暇がある月や祝日の多い月は、稼働日が少なくなり、その分給料も少なくなります。1月は給料が少なくなるという理由はここにあります。一方、派遣先の休日や祝日の少ない月は稼働日が多い分、給料も多くなります。
給料が最も多かった10月の246,400円(稼働日22日)と、給料が最も少なかった1月などの201,600円(稼働日18日)とで差額を計算してみると、なんと44,800円もの差になるということがわかりました。
毎月決まった額が支給される月給制に比べると、時給制は、勤務日数により給料の変動を受けやすく、資金使途の計画が立てにくという悩みがありそうです。私自身も月給制で働いていた頃は稼働日など気にした覚えはありませんでした。しかし、時給制で働いていると、幾度かカレンダーや手帳と向き合い当月の稼働日を「1、2、3、4 ……」とひたすら数え、給料を計算した経験があります。
時給がアップすれば、年収にいくら差が出る?次のページで紹介します。