身近な税金『消費税』ですが…
普段から目にしたり聞いたりしていることでも、本当に理解できているかといえば、そうでないことのほうが多いものです。 |
取引の都度かかってくる税ですから、好き嫌いは別として、みなさんにも馴染み深い税のはず。
ただ『馴染み深い』からといって、必ずしも『よく理解できている』というわけでは無いところが、人の世の悲しいところ。
いわゆる「ベテラン」と呼ばれている経理の方からも「消費税がかかる取引、かからない取引」についての質問は良くありますし、何を隠そう私も、経理実務に触れはじめの頃は、参考書を片手に良く消費税取引について調べたりしていたものです。
でも「消費税がかかる取引、かからない取引」の判定については、極端な話、本や顧問税理士に聞けば解消する問題(※)。
消費税というと、つい『課税・非(不)課税の判定の問題』に目が行ってしまいがちですが、実は、もっと気にしておいてもらいたいことがあります。
それは『消費税の経理方法』についてです。
「経理の仕事」に携わるみなさんはご存知のことと思いますが、消費税の経理方法には『税抜経理』と『税込経理』の2つの方法があります。
みなさんは、どのようにして消費税の経理方法を選択して経理を行っているでしょうか?
これから、それぞれの経理処理の方法をおさえつつ、長所と短所、そして「消費税の経理方法の選択」についてご紹介していきます。
※ もちろん、消費税の課税・非(不)課税の判定もとても大切なことです。こちらについては、また別の機会にご紹介する予定です。