「仕掛品」の計上忘れはイタイ!
さて、では仕掛品を計上し忘れて決算を組んでしまった場合、どのようなことになるのでしょうか?●当期と来期の決算数値がおかしくなる
「仕掛品」を計上しないで決算を組んでしまった場合、当期の決算では原価だけが計上されているので、一見、業績が悪く見えることになります。
また、来期の決算では売上だけが計上されることになりますので、一転して業績が変に良いように見えることになります。
なんともバランスの悪い、変な決算期が続いてしまうことになります。
●追加で税負担をする必要が出てくる
当期決算後に税務調査が入った場合、問題が出てくることになります。
当期の決算では、原価だけ先取りして利益を計算していますので、その分だけ不当に法人税の負担が軽くなってしまっているのです。
正しく(この支出を原価にしないで)法人税を計算しなおすと、追加の法人税負担が罰金とともに発生してくることになります。
「支出が先」で「請求が後」の仕事には注意を!
この仕事の方法では、「仕掛品」の管理に手間がかかるうえに、出金が先行しますから資金繰りも悪くしてしまいます。 いきなりは無理でしょうが、少しずつ条件を交渉する必要があるかと思われます。 |
この仕事の方法をしている場合には、「仕掛品はないか」を考えつつ決算を組まないと、誤った決算を組んでしまうことになりますので、くれぐれも注意が必要です。
「在庫は小売・製造業のもの」という固定観念は禁物です!