介護福祉士ってどんな資格?
「介護福祉士」の国家資格ができたのは、わずか14年前の1987年のこと。意外に歴史の浅い資格です。体や精神上の障害があって、日常生活をスムーズにおくれない人(要介護者)の入浴や排せつ、食事などの介護を行ったり、要介護者本人や介護にあたる人に対して、介護に関する指導を行う専門職と位置づけられています。
具体的な職場としては、まずは施設。特別養護老人ホームや老人保健施設、心身障害者更生施設などで、「寮母・寮父」「ケアワーカー」と呼ばれる介護職として、介護や生活の指導にあたります。
次に、介護保険導入でぐっと増えた職場が、訪問介護事業者。ホームヘルパーとして、在宅の要介護者の介護、生活支援を行います。
介護福祉士の資格を取るには、大きく分けて2つの方法があります。一つは、厚生労働省指定の養成施設を卒業する方法(国家試験免除)。もう一つは、介護実務を3年以上経験するなど受験資格を得た上で、国家試験を受ける方法です。
次のページでは、まず、養成施設を卒業して介護福祉士になるルートについて紹介します。