コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

注目したい新興ファーム決定版(2ページ目)

大手だけではありません。コンサル業界の活況を担っているブティック新興ファームについて皆さん知っていますか?

執筆者:大石 哲之

新興ブティックファームとは?

新興ブティックファームとは、そもそもなんでしょうか? 社歴がまだ若く(要するにベンチャー)で、規模もそれほど大きくないファームのことではありますが、私なりにいくつかの定義があります。次の3つの特徴が言えると思うのです。

  1. 大手ファーム出身者が設立・もしくは経営していること
  2. 大手ファームと同様の領域で仕事をしていること
  3. 幅広いコンサル領域、ソリューション

これらの3つの特徴が、新興ブティックファームに共通する面白い部分であるといえましょう。それぞれどういうことか? 解説してみたいと思います。 

大手からのスピンアウトで設立

最初の特徴であり、絶対に外せないというポイントは「大手ファーム出身者が設立・もしくは経営していること」です。これは新興ファームの性質を決定的に特徴づけるものです。

なぜ大手ファーム出身者のスピンアウトが重要なのか? 2つの理由があります。それはカルチャーと方法論です。

その2つが大手ファームからのスピンアウトによって、新興ファームにおいてももたらされ、どの新興ファームにおいても、大手と似たカルチャー、大手と同等(+独自の)方法を持っています。

このカルチャーと方法論が大手と同じというのは、大きな利点があります。まずは、人材の面で行き来がしやすいこと、新興ファームから大手へ、大手から新興ファームへ、双方向で人材が流動し、層の厚みをつくっています。

そして、方法論の面でも、大手と共同して仕事を行ったり、大手に発注しているクライアントがそのまま違和感なく新興ファームへも発注できるといった仕事面でのメリットがあります。

新興のファームを見るときに、まず、この「大手出身者による設立か?」は最重要ポイントとしてみておいたほうがいいとおもいます。
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