新興ブティックファームとは?
新興ブティックファームとは、そもそもなんでしょうか? 社歴がまだ若く(要するにベンチャー)で、規模もそれほど大きくないファームのことではありますが、私なりにいくつかの定義があります。次の3つの特徴が言えると思うのです。- 大手ファーム出身者が設立・もしくは経営していること
- 大手ファームと同様の領域で仕事をしていること
- 幅広いコンサル領域、ソリューション
これらの3つの特徴が、新興ブティックファームに共通する面白い部分であるといえましょう。それぞれどういうことか? 解説してみたいと思います。
大手からのスピンアウトで設立
最初の特徴であり、絶対に外せないというポイントは「大手ファーム出身者が設立・もしくは経営していること」です。これは新興ファームの性質を決定的に特徴づけるものです。なぜ大手ファーム出身者のスピンアウトが重要なのか? 2つの理由があります。それはカルチャーと方法論です。
その2つが大手ファームからのスピンアウトによって、新興ファームにおいてももたらされ、どの新興ファームにおいても、大手と似たカルチャー、大手と同等(+独自の)方法を持っています。
このカルチャーと方法論が大手と同じというのは、大きな利点があります。まずは、人材の面で行き来がしやすいこと、新興ファームから大手へ、大手から新興ファームへ、双方向で人材が流動し、層の厚みをつくっています。
そして、方法論の面でも、大手と共同して仕事を行ったり、大手に発注しているクライアントがそのまま違和感なく新興ファームへも発注できるといった仕事面でのメリットがあります。
新興のファームを見るときに、まず、この「大手出身者による設立か?」は最重要ポイントとしてみておいたほうがいいとおもいます。