地に足がついたコンサルタントになるには?
実際コンサルタントとして地に足がついているためにも開発や導入で手を動かした経験は、あとになればなるほど、いきてくるものです。見たことのない商品を売るセールスマンのようなもので、実際に自分が導入しようとしているモノ(システム)の実体に触ったことがなければ、コンサルタントとしては浮ついたコンサルタントになってしまうといえましょう。
コンサルタント以外の会社では、実際に商品をもってお客さんのところへ営業活動をしたことがないひとが、営業部門のリーダーはできませんよね。それとほぼ同じことが言えます。
私は、若いうちに開発を経験させてくれる会社は、実はよい会社なのではないかと考えています。
また、ファーム全体の人数が少なく、少人数で行っているようなファームでは、若手に開発経験を積ませることができません。
ですから、そのようなところでは、新卒の採用は慎重に行っているはずです。システム開発経験のない人を採用した場合に、教育する場所や機会がないからです。
中途採用で「システム設計や開発経験必須」としている意図は、
「入社後もシステムをばりばり作ってもらうよ!」
ということではなく
「入社後は開発の基礎を学ぶ場所がないから、その部分は転職前に身に着けておいて欲しい」
というメッセージだと捕らえて欲しいと思います。
では、次回は、ますますその重要性が認識されてきている「定着化フェーズ」についてお話します。